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藤村士郎が征く
第13話 初期フラグは確立済み!? 白と桃のファーストコンタクト
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 「そんなとこに、5人組の小学生に出会って話を聞いたら、彼らが虐めた(やった)んだと」
 「何だと!そ、それでそいつら如何したんだ?」
 「勿論、虐められるという事がどんなものかと言うのを、体に教えた後に今後、二度とさせないように躾けてから返したさ」
 「は?」

 あまりの事に百代は固まる。

 目の前のこいつは、今なんて言った?躾けた?躾けてから返した?
 懲らしめると言うのは同意出来るが、その後に躾けるなど想像外だ。

 「あっ、ちゃんと、飼い主と猫に許してもらえるまで、謝らせてから躾けたから安心しろよ」

 こっちは、そんなこと聞きたいがために、呆れてるんじゃないんだよ。この鈍チン!
 と、言いたかったが、言っても無駄なんじゃないかと感づき、堪える百代。

 「そう言えばいいのか?今日も買い出しなんじゃないのか?」
 「へ?・・・・あぁあああああ!?!?!?」

 完全に忘れていた私。
 どうしよう、どうしよう!と思ったところで、視界にシロが入り、気づいた。

 「シロ!昨日のあれ、頼む!」
 「まったく、仕方ないお嬢様だ。近くまでだぞ」

 わかったわかったと返事しながら、士郎を急かす百代。
 こんな慌ただしくも、百代にとっては一番楽しい日が、何日か続くのだった。


 −Interlude−


 12日目。

 「武道四天王?」

 今日はもう、買い出しと鍛錬を終えた百代と共に、何時もの土手に来ていた。

 「そうだ!川神院(うち)の釈迦堂師範代も、昔は武道四天王だったらしいんだけど、すごく強い奴だけが選ばれるんだ。まあ、私もその内なるだろうけどな!」
 「ふむ。確かにモモは、現在に年齢を考えれば十分強いし、成れるんじゃないかー?」
 「むー、なんだよぉ、その興味なさげの返事は!」

 せっかく、自分が夢を語っているのにも拘わらず、冷めた返事をする士郎にむくれる百代。

 「興味が無い訳じゃ無いさ、ただ俺には関係の薄い話題だからなー」
 「薄くなんてないだろう!?前から思ってたが、シロは自分を弱い弱いって低く見てる様だけど、あんな瞬間移動みたいなことが出来るんだ。弱い訳も無いだろう!」

 そう言われてもなー、と頭をかく士郎。

 「シロならいつか、武道四天王にも成れるだろう!」

 そう言われて気まずそうにする士郎。

 「・・・悪いが、俺が武道四天王に選ばれる事なんて無いんだよ、モモ」

 だが、それなりの自信をもって告げてくる士郎に、百代は訝しむ様な瞳を向ける。

 「如何して、そんな事言えるんだよ?」

 そこで、士郎の口からトンデモナイ爆弾が投下される。

 「実は、一年ほど前に、武道四天王に選ばれたんだよ、俺」
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