第二十六話 姉妹の日々その十四
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いない、しかしというのだ。
「これでね」
「そういうことね」
「それではね」
灰になっていった、そうして。
その身体を完全に消した、そのうえでだった。
黒蘭は薊達に顔を向けてだ、こう言った。
「それではね」
「ああ、闘いが終わったからな」
「それならよね」
「帰りましょう」
日常に戻っての言葉だった。
「そうしましょう」
「そうだな、寮に帰るか」
「そうね」
「私は自分の家に帰るわ」
そこにというのだ。
「それではね」
「じゃあまた明日か」
薊はこうも言った。
「明日遊ぼうな」
「遊ぶのね」
「駄目かい?会ったらさ」
その時はとだ、いつも明るい笑顔で言う薊だった。
「そうしたいんだけれど」
「そうね、それじゃあね」
黒蘭も薊の言葉を拒みはしなかった、そうしてだった。
微笑んでだ、そのうえでこう薊達に返した。
「宜しく」
「そうだろ、それじゃあまた明日な」
薊はにこりと笑って黒蘭に返した、そしてだった。
薊達は寮に、そして黒蘭は自分と姉の部屋に戻った。そこで姉が作ってくれた夕食を心ゆくまで楽しんだ。
第二十六話 完
2014・7・31
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