第四部『CHILD'S PLAY 〜邪神暗躍ッ!闇に囚われた少女を救え!だゾ〜』
第13話『何事も決して怯まぬ、揺るがぬ、退かぬ、確固たる信念が大事。その為にも、栄養はしっかり取っておかないとダメだよね』
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ッ!?」
オラが挨拶するや否や、ビクッと肩を震わせるアリスン。挨拶しただけなのにこの反応はいかがなものかと思うが・・・まぁ仕方ないだろう。
アリスンは正直内気な性格で、誰にも心を開いていないようなのだ。オラはともかく一緒に住んでいるジョージ、コリン、そしてライカさんにすらも。その所為で、ジョージとコリンに煙たがられており、この2人を起こした後、アリスンを起こそうとした所、
「しんのすけー、あいつほっとこうぜ。気味悪いよ」
「そうだよー、『くんしあやうきにちかよらず』っていうしー」
と反対された。よろしくない。・・・全く持ってよろしくない。
こういうのはいずれなんとかしないといけないな。そう思い、2人に軽く注意してアリスンの部屋へ来たのである。
「朝飯できてるゾ、それにジョージとコリンも起きてるから」
「・・・ん」
オラの言葉にこくりと頷くアリスン。ふと、ベッドに置かれてあったものに気づく。
コンパクトだ。アリスンも年頃の女の子と言う事だろうか。
(・・・でも、何か妙だ)
それを見ながら胸中で呟く。何故ならそのコンパクト・・・ショゴスとかグールとか・・・そんなもんが彫られているからだ。明らかに女の子向けとは思えない。そう思った次の瞬間だ。
−ゾクッ!
「ッ!!!」
強烈な悪寒がオラの体を駆け巡る。いやな予感に駆り立てられ、口を開いた。
「なぁ、アリスン」
「・・・?」
「そのコンパクト。変わってるなぁ、何処で手に入れたんだ?」
「ッ!!!!」
「アリスン?どうし・・・うわっ!?」
それを聴いた瞬間、アリスンの表情は強張り、オラの体を押し出そうとする。まるで出て行けと言わんばかりに。抵抗する間もなく、オラは部屋へと押し出されてしまった。
「神之介どうした?」
「いや、ちょっとな」
部屋の前にいた、アルが心配して声をかけたので返事をした。・・・しかし、あの悪寒は何だったのだろうか?
「・・・嫌な予感がするな」
立ち上がりながらオラはそう呟いた。
そして、オラの感じた嫌な予感が・・・まさか、あんな形で実現するとは・・・この時は誰も思っていなかった。
To Be Countenude・・・。
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