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緋弾のアリア  異端者にして転生者
イ・ウー編
転生者の覚醒
第二弾 同居人の災難
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転生した世界での生活にもとっくのとうに慣れて十七年目。東京武偵高2年、始業式の日。
俺は同室の男を起こす。

「キンジ、もう起きろ。」

遠山キンジはベッドの中で眠そうな声を上げる。

「zzzzz、まだ....6時半だぞ...。ベジット....。」

半覚醒状態のようだ。

「今日は始業式だぞ。たまにはシャキッとしろ。それに、あの来客も来るぞ。」

「...........................そいつはやばいな。起きないと.....。」

とベットからゆっくり起き上がる。

「じゃあ、もう俺はすぐに出るから。」

俺は武偵高の中の生徒会の特別業務を担当していた。男子の生徒会入りは原則として認められていないが、俺は教務科から執行部長の役職を預かっていた。簡単に言えば揉め事の鎮圧である。その揉め事は主に死ね死ね団(強襲科)の奴らばかりだが。

ピーンポーン

慎ましいチャイムが部屋に響く。

キンジはギクッとして急いでYシャツに着替える。

「どうぞ。」

ガチャ 

扉を開けて

「あ、ベジット君、おはようございます。」

「キンジなら奥ですよ。」

「ありがとうございます。」

彼女は星伽白雪。キンジの幼馴染みで俺が知るあの特異体質のせいでキンジに好意を抱く(極端に言えば依存して執着している)人物である。大和撫子という言葉がよく似合う日本美人である。
この二人の夫婦漫才は見ていて楽しい。

「さてもう行ってくる。今日は絶対問題の一つや二つは起こるだろうからな。」

「ああ、また後でな。」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
その日の入学式にキンジの姿はなかった。何故かは気になりつつも仕事があったのであんまり気にしてはいられなった。

夜寮で問いただしてみたら

「そりゃあ災難だったな。」

「もう何ともいえない....。」

「しかし、神崎・H・アリアかとんでもないやつに目をつけられてしまったな。」

「知っているのか?」

「まあ、有名だからな。Sランク、Wタイトル持ちだからな。」

「なんていう二つだ?」

「『双剣双銃のアリア』。ダブラ×2だからカドラらしい。」

「双剣双銃.....。」

ピンポーン

「客人だな。お前に。」

「えっ?」

「とりあえず出てやれ。」

ピンポーピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン

「あぁ!?うっせーなぁ!!!!!」

と半ギレのキンジ

出て行ってしばらく男女の話し声(というか怒鳴り声)が聞こえる。

またしばらくしてからキンジの後についてきた女がいた。

ピンクのツインテー
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