アリシゼーション編
第一章?七武侠会議編
暗転
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る可能性があるのは、ユウキだ。
ALO最速の反応速度、そして天才的な剣の才。単純な武力ならVRワールド最強と言っても過言では無いはずだ。
「ユウキ、頼めるか?」
「??……うん!任せて!」
こんな状況だと言うのに目を輝かせ、嬉しそうに頷くユウキに少し呆れつつも精一杯の信頼を込めて彼女の手を少し強く握る。
ユウキは左手を腰の後ろに回し、モーション検知によってストレージから出現した《アスカロン》を抜刀する。古代級武器にカテゴリされる魔剣《アスカロン》はギラリと光った後静かに主の手に収まった。
「気をつけて」
「うん」
翅を大きく広げ、ユキナに突撃していくユウキを見送った。後は信じるのみだ。ユウキとユキナが正気に戻ってくれる事を。
「さて……」
俺は俺の出来る事をするとしよう。
大太刀を背に戻すとメニューウィンドウを開き、メモを書くことが出来るタブを出す。保存してある中から目的のものを呼び出し、展開する。
「こんなの、絶対覚えられねぇ……」
一度深呼吸し、それに書かれた呪文を詠唱する。
「『M』全能なる智賢の扉。神代より古から天地を俯瞰せし永劫。原始より光るは煉獄の焔のみ。主神が座する英知の座よ」
レイの周囲にはルーン文字のエフェクトが暴風のような風を纏いながら渦巻き、マントを翻していた。
そしてそれは次第に収束し、一点に凝縮する。
《智賢の神座・オリジン》。
神話内で世界の全てを見通すと言われる神座が顕現した。
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