十二幕 これからはずっと一緒だよ
3幕
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
と同じくカウンタードラムを指さしている。
(わたしが用意したやり方を、きっとお姉ちゃんとルドガーは許さない。それでも。これはわたしにしかできないこと。〈妖精〉で、エルお姉ちゃんの妹の、わたしにしか)
ビズリーに斬りつけようとするルドガーに、ジュードたちも加勢した。
フェイのほうにはエリーゼとアルヴィンが来て、エルを一緒に支えてくれた。
エリーゼが治癒術をエルにかける。時歪の因子化自体は消えないが、痛みを和らげるくらいはできるはずだから、と。
その間にもルドガーたちとビズリーの激闘は続いている。
「貴様の源霊匣とやらも、精霊を道具化するものだろう!」
「危うくそうなるところだった……でも分かったんだ。源霊匣は、精霊との信頼で動く物だって!」
「私が! そんな無駄手間を省いてやろうというのだ!」
「誰かと信頼を築くことが、無駄手間なもんか! ――衝破魔神拳!!」
ジュードが踏み込み、ビズリーに拳撃をくり出した。
体格差のハンデを補うために、ミラが後ろから地水火風の術を乱れ打って叶う限りの隙を作っている。ジュードはその中で、吹き上げる風を利用して、休みなくアッパーに繋げた。
「気刃連旋拳!!」
「「魔神連牙斬!!」」
ジュードの拳と同時に、ルドガーとガイアスの合わせ剣閃がビズリーに直撃した。
「ぬるいわぁッ!!」
「うわっ!」
「きゃあ!」
ビズリーが巨拳を地面に打ち込み、衝撃波を生み出した。生身の攻撃だというのに、ルドガーたちは立っていることができず、倒れた。
フェイやエルたちもまた揺れのせいでバランスを崩した。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ