最後に闇は光となる
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言うと、荷物を纏め、伝票に手を伸ばそうとしてーーーーーそこで動きを止めた。
「ああ、忘れていた。ダーク君、これを」
スーツの内ポケットに手をやり、小さな紙片を取り出すと、テーブル越しに翔夜に渡される。
「……ザザからの伝言か」
「そうだ。聞くかい?」
翔夜は頷くと、菊岡は言う。
「………『これが終わりじゃない。終わらせる力は、お前たちにはない。すぐにお前たちも、それに気づかされる。イッツ・ショウ・タイム』ーーーーー以上だ」
菊岡の話を聞いて、それから翔夜達は、銀座中央通りから、昭和通りを通り、御徒町界隈に入ると、入り組んだ路地を通り、やがて一軒の小さな店の前に到着した。
「……ここ?」
「ああ」
翔夜はそう言うと、詩乃を連れて、ドアを押し開けて中に入る。
「いらっしゃい」
エギルがそう言うと、奥にいるメンバーに目を向ける。
「おそーい!」
リズの一喝が入る。
「済まん。眼鏡の話が長くてな。エギル、コーヒー、砂糖なし」
俺はそう注文すると、アスナが言う。
「それより、早く紹介してよ、ダーク君」
「おう」
翔夜は詩乃を前に出すと、言う。
「GGO第三回チャンピオン、シノンこと朝田詩乃」
「や、止めてよ」
詩乃が抗議するも、翔夜は言葉を続ける。
「此方はぼったくり鍛冶屋のリズベットこと篠崎里香」
「このっ……」
リズの攻撃を受け止めて、後ろに受け流すと、アスナに手を向ける。
「此方は、キリトの彼女のバーサク治療師のアスナこと結城明日奈」
「ひ、酷いよー」
明日奈が抗議しながらも微笑みを絶やさず、詩乃に会釈する。
「んで、そこにいる緑色の馬鹿は狩人のライトこと天城来人」
「ば、馬鹿!?俺はプログラマーだ!!」
「そんで、妖精の戦巫女、ミザールこと北斗新羅だ」
「よろしくね、詩乃ちゃん!」
そして、最後にエギルが持ってきたコーヒーを受け取ると、言う。
「最後に、現実でも仮想でも店を構える大物、壁のエギルこと、アンドリュー・ギルバード・ミルズだーーーーって合ってるよな?」
「随分前に言ったきりだからな。初めまして、アンドリュー・ギルバード・ミルズです。今後ともよろしく」
「まぁ、兎に角座ろう?」
翔夜は詩乃を椅子に座らせると、自分も座る。
「エギル、コーヒー飲み終わったからジンジャー頼む。詩乃は?」
「あ……じゃあ、同じので」
「ここのは辛いぞ」
そう言うと、「二つ」と言い添え、全員を向く。
「さて、今回の事について、何があったか一から説明するよ。俺が何故、ここにいるのかも含めてな」
翔夜はBoB本大会での出来事プラス、菊岡に聞いた事件の概要を説明し、そして自分の事に入る。
「で、ここからは俺の話だ。俺は来人の身体から消
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