最後に闇は光となる
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「う〜ん……あったけぇのかさみぃのかよくわからんな……」
ダークーーーー黒鉄翔夜は今、詩乃の通う高校前に来ていた。
理由は単純、あのくそ役人の言い訳と言う説明を詩乃と共に聞くためだ。まぁ、まだ後一つあったりもするが。
翔夜は、近くの自動販売機で買ったブラックコーヒーを飲んでいると、
「……黒鉄さん」
そんな声がして、その声がした方を向くと、詩乃が立っていた。
「やぁ、詩乃。こんにちは」
「……こんにちは。……お待たせ」
「いや、そこまで待ってないさ。ーーーーーそれにしても……何か……」
翔夜はようやく校門の周囲から見守る生徒たちに気付いた。
「……注目、されてるな」
「あ、あのねえ」
詩乃が呆れ気味に言う。
「校門の真ん中に他校の生徒がバイクで乗り付けてたら、目立つのは当たり前だと思う」
「……そう言うものか」
翔夜はそう言うと、ライトグリーンのヘルメットを取ると、詩乃に被せる。
詩乃は顎のハーネスをしっかりと留めると、リアシートに乗っかった。
「んじゃ、しっかり掴まってろよ!」
甲高い音と共に、シャドウチェイサーが動きだし、一行は中央区銀座四丁目に移動した。
僅か五分足らずで目的の高級喫茶店へと着いた翔夜達は、翔夜を先頭に中に入り、奥へと進んだ。
「よう、眼鏡。人を呼び出しといてプリンをパクついてるのはどういう了見だ?」
「ちょ、ダーク君怖いよ!?」
眼鏡ーーーーー菊岡を軽く脅し、詩乃を先に座らせると、翔夜も座り、非常ーに冷たい目で菊岡を睨んだ。
「で、何のようだ菊岡。今回の件は俺はもう降りた筈だ。後はライトやキリトにでも報告すりゃ良いだろ」
「いやぁ、当事者である君達にも報告しないと上が煩くてねぇ……」
何が煩くてねぇ、だ、と思いながら俺は頼んだブラックコーヒーを飲んだ。
菊岡の説明を簡略すると、死銃は全部で三人。
内、シュピーゲルこと新川恭二、ザザこと新川昌一、ジョニーブラックこと金本敦だ。
そして、第三回バレット・オブ・バレッツ本大会において標的になっていたのが、ライトと同行していた<ペイルライダー>、<ギャレット>、そして、<シノン>。
ペイルライダーとシノンこそ無事だが、ギャレットは死銃の攻撃ーーーーーサクシニルコリンを注射され、死に絶えたと言うことだ。簡略化をし過ぎたかな?
「ーーーーー申し訳無いが、そろそろ行かなくては。閑職とは言え、雑務に追われていてね」
「手間ぁ取らせた」
「あの……ありがとうございました」
翔夜は手をあげ、詩乃はペコリと頭を下げる。
「いえいえ。君達を危険な目に遭わせてしまったのは此方の落ち度です。これくらいの事はしないと。また、新しい情報があったらお伝えしますよ」
菊岡はそう
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