第2話 オカルト研究部
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た。そのハンカチは・・・
「なるほど。あの時と違って随分と成長したから気付かなかったが、お前はあのラクダに囲まれて大泣きをしていた少女か。随分と大事にそのハンカチを大事にしていたのだな。」
「プッ。ラクダに囲まれたぐらいで大泣きしていたって、どれだけラクダにビビって・・・ギャアア!!?」
「ガイ。あなたは黙ってなさい・・・」
ガイは女の昔の失態を聞いて笑ってしまった事が災いして、女に道端に落ちていた石ころを投げられ気絶させられた。話に急に割り込むからだぞ、ガイ。
私は魔力を抑えると、女と話をする。
「とんだ邪魔が入ったけど、そうよ。あの頃にラクダに囲まれたところを助けられた少女は私よ。あの頃は、私がハンカチを返そうにも、あなたは帰ってしまったから返せなかった。」
「だから毎日、私と会えた時に返せる様にそのハンカチを持っていたのか。バカな女だな。そのハンカチはくれてやると言った筈だが?」
「確かにそう言われたけど、これは只の私のお節介だと思えばいいわ。だから、このハンカチは返すわね。」
「わかった。大人しく受け取ってやる。」
私は女からハンカチを返されたので、私のポケットにしまう。
「それにしても不思議な縁ね。まさか、あなたがこんな魔力を持った人間だったなんてね・・・」
「確かにな。あの時のお前からは魔力を微塵も感じなかったからな。小さいながらも隠していたのだろうが、それでも、あの時のラクダに囲まれて大泣きしていた少女が随分と立派になったモノだな。」
「もう止めてちょうだい。あの頃の話は。恥ずかしいじゃない・・・」
「それでラクダ嫌いは直ったのか?」
「茶化さないでよ。今でも、ラクダは苦手よ。それに、まだ私の名前を言ってなかったわね。
私の名前はリアス・グレモリー。悪魔の中でも上流階級の家で有るグレモリー家の次期当主よ。とりあえず、私の事はリアスと呼んでくれないかしら?」
「そうか。リアス。なら、私の事もイッセーと呼べ。その方が互いに楽だろう。」
「そ、そうね。じゃ、じゃあイッセー。よろしく頼むわね・・・」
どうしたのだ?リアスは。急に顔を真っ赤にするとは・・・
『相棒は本当に鈍感だな。』
『何を言いたいか知らんが黙ってろ。ドライグ。』
『はいはい。解りましたよ。感動の再開を邪魔したみたいで・・・何で隕石が降ってくるんだぁぁ!!?』
何か知らんが、精神世界のドライグが騒がしいのでメテオ・スウォームでしばらくの間は大量の隕石で生き埋めにしておく事にした。これでドライグの邪魔は入らない筈だ。
「それでリアス。お前はガイを悪魔にしたが、どうする気なのだ?」
「イッセー安心して。私はガイを奴隷の様に扱わないし、私の可愛い眷属だから大事に守っていきたいと思っているから。」
「そうか。
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