ハイスクールプリニーッス 2
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こっちへふらふら、風の吹くまま気の向くまま、自由な一人旅ッス。たまに1年位街に滞在してる時もあるッスけど」
「盗賊稼業が長かったって、何歳なのよ」
「ええっと、確か20代後半で魔族化して、500年程は冒険者とかとレジャーハンターみたいな事をして、それから2000年程魔王カンダタ様の元に仕えてて、カンダタ様が超魔王バールに殺されてから盗賊稼業を始めて3000年程経って魔王を名乗り始めて、2500年程経った後にもちをのどに詰まらせて死んで、プリニー養成所でヴァルバトーゼ閣下の元で50年程研修を受けて、出荷待ちの所を異次元の狭間に落ちて、なんとか異次元の狭間から抜け出してお嬢の傍に落ちたッス」
「ざっと計算しても8000年は生きてるな。妙に戦闘経験が豊富だと思ったらその所為か」
「儂としては異世界の方に興味があるのう」
今まで会話に参加していなかったアザゼルとオーディン様がプリニーの話に興味を示す。
「暇になったら時間が許す限りは話しても良いッスよ。平日はお嬢も学校に行ってるッスから、一通りの仕事を済ませれば暇ッスから」
「それは良い。その仕事もこちらから人員を派遣すれば省けるな」
「まあ、そうなるッスけど、政治面で面倒な事になるッスから上には通しておいてくださいっす」
「それ位は任せておけ」
勝手に話が進んでいるけど、仕事が無ければ自由にして良いと言ってしまっているからどうする事も出来ないわね。まあそれで私が損をする訳でもないけど、私の知らないプリニーを知る事になるのね。
その後、解散する事になった私達は家に戻り、自室でプリニーを呼び出す。
「どうかしたッスか?」
私は何も言わずにプリニーを抱きしめてベッドに倒れ込む。
「お嬢?」
「本気で心配したんだから」
抱きしめる力を強くして呟く。
「あんな遺言みたいなことを言って、目の前で爆発して、本当に悲しかったんだから」
あの時の事を思い出して、また涙が零れる。
「申し訳ないッス。オイラの力不足が原因ッス。でも、もう自爆なんてしなくても大丈夫な様に色々と持って来たッス。安心するッスよ。お嬢は絶対に守るッス」
「本当に?」
「大丈夫ッスよ。オイラは絶対にお嬢を守るッスよ。お嬢が要らないって言う日まで、傍に居て守るッスよ」
「なら、ずっと傍に居なさい。私が死ぬまで」
「了解ッス。オイラの命、お嬢に全部預けるッス」
その言葉を聞いて安心出来たのか、急に睡魔が襲ってくる。久しぶりにこのまま寝る事にしましょう。
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