ハイスクールプリニーッス 2
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り価格ッスけど。お嬢に投げられた分を合わせてオイラの貯金が亡くなったッス」
カバンから財布を取り出して、逆さにして中身が無い事をアピールして涙を流すプリニーにちょっとだけ罪悪感が芽生える。
「まあ、生前の倉庫とか金庫とかの利用が出来たんで円はともかくHellは大量にあるんッスけどね」
そう言って別の財布から見た事もない硬貨を大量に取り出す。と言うかどんどん出て来て山を築き始めている。
「ちょっと、ストップストップ。分かったから片付けなさい」
「了解ッス」
財布に見た事もない硬貨を戻していくプリニーを待つ間に聞き出したい事をまとめていく。
「プリニー、色々とその倉庫とか金庫から引き出してきているみたいだけど、なんですぐに戻って来なかったのよ」
「最初はすぐに戻ろうとしたんッスけど、オイラが辿り着いた場所に次元の渡し人って言う他の世界に転移させてくれる人が居なかったんッス。おかげで半日程待ちぼうけッス。お嬢に呼んで貰ってようやく帰って来れたッス」
「それじゃあ、どうやって金庫とか倉庫とかを維持してるのよ」
「さあ?詳しい事は全然知らないッス。企業秘密らしいッス。オイラ達は安心して利用出来てたッスから余計な詮索はしなかったッス。利用出来なくなると色々と面倒ッスから」
「ふ〜ん、そうなの。あれ、確か貴方、盗賊魔王って名乗ってなかったかしら?」
「そうッスよ。戦闘中に相手の武器とか防具を盗んでとんずらするッス。格上程良いもの持ってるッスから毎回命がけッス」
「何やってんのよ」
「いや、歴史に名を残そうと頑張ってたんッスよ。もうちょっとで名前を残せそうだったんッスけど、正月にもちをのどに詰まらせてころっと逝っちゃったッス。プリニーになってから一番最初にやったことは笑い転がる事だったッス」
「もちをのどに詰まらせて死ぬ魔王って」
「魔王クラスが死ぬのなんて魔王クラスでの殺し合いか、窒息が基本ッス。クリチェフスコイなんて魔界温泉まんじゅうをのどに詰まらせて死んでるッス。他にもガムとか蜜柑とかをのどに詰まらせてるッス。魔王の死因の7割位がそんな感じッス」
「それで良いのかよ魔王!?」
「魔王クラスになると殆どの攻撃がかすり傷にもならないッス。フェンリルの牙も効かないのとかごろごろ居るッス。だから逆に窒息でよく死ぬッス。魔王も生物ッスから、食べ物と空気は必要ッス。やろうと思えば宇宙にも行けるッスけど。逆に餓死は聞いた事が無いッス」
「話がそれてきたわね。確認するけど、あとどれだけ自爆が出来るの?」
「ざっと5億ッス」
……ぼったくり価格で治療されるんじゃなかったのかしら?
「これでも盗賊稼業が長かったッスから。部下も定住地も持たずにあっちへふらふら
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