ハイスクールプリニーッス 2
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事、頼んだッスよ」
「えっ?」
投擲されたオレは片っ端の武器を取り出して投げつけてフェンリルとロキの動きを封じる。そして、フェンリルの牙を身をよじって、左手一本を犠牲にする。最初から左手を切り捨てるつもりだったのでHPはそこまで減っていない。そうだ、最後にちゃんと言っておかないとな。
「お嬢、今まで楽しかったッスよ。さよならッス!!」
そしてフェンリルとロキの中間地点に落ちたオレは、体内から大爆発を起こした。
side リアス
「お嬢、今まで楽しかったッスよ。さよならッス!!」
イッセーに投げられたプリニーがそう叫び、地面に落ちた途端大爆発を起こす。一体、何が起こったのか理解したくなかった。あのプリニーが、私の大切な家族が死んだのだ。
「がはっ、我が息子がバラバラになるとは!?」
爆煙が晴れた先には原型を留めていないフェンリルの死体とボロボロの姿で血を吐いているロキの姿が見える。
「くっ、ここは退かせてもらおう。次はこうはいかんぞ、あのペンギンはもういないのだからな!!」
そう言ってロキは転移で逃げていった。私の眷属達よりも強かったプリニーが居なくなり、次に襲われたらどうすることもできない。何より、プリニーは私達の戦闘の中心になっていた存在だ。戦場を走り回って、適切にフォローしてくれる存在で、戦闘以外でも世話になっていて。
考えれば考える程、プリニーは私達の事をいつも支えてくれていたのだと言う事を実感してしまう。初めて出会ったあの時から。プリニーはずっと私の傍に居てくれた。
そのプリニーが居なくなってしまった。そう理解してしまうと、自然と涙が零れる。
「うぅ、プリニー。傍に居なさいよ、プリニー!!」
「呼んだッスか?」
目の前に転移の魔法陣を潜ってプリニーが姿を現す。
「「「「「「えっ?」」」」」」
周りの皆もプリニーの事を悲しもうとしていたのだが、目の前に元気そうなプリニーが現れたおかげで、口をぽかんと開けている。私は無言でプリニーを触って確かめる。子供の頃にいたずらして破れて補修した部分もある。私が知っているプリニーだ。
とりあえず、持ち上げて遠くに投げる。
「ちょっ、お嬢、待つッス!?」
地面に落ちたプリニーは先程よりは小さい物の、爆発を起こして散っていく。
「来なさい、プリニー」
「酷いッスよ、お嬢。かなり痛いんッスから」
私が呼ぶとプリニーが再び魔法陣を潜って現れる。
「この、馬鹿!!あんな遺言みたいなことを言って、本当に死んだと思ったじゃない!!」
「いや、オイラも死ぬつもりだったんッスけどね、ちょっとオイラの出身世界の異次元っぽい所に流れ着いて治療して貰ったッス。ぼったく
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