第2巻
ティグルとエレンとソフィーとの密談
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乱していたので、翼だけを展開したら俺が創造神黒鐵と同一人物だと理解してくれた。たぶんリュドミラは気付いていないと思うけど、そんで改めて挨拶をした後に俺は登場するまでを話していた。
「まさかバレるとは思わなかったが、エレンがここまで到着するまでは俺は神界にいた。俺に協力してくれる神々にな、その後に謁見の間を見ていた。そんで俺の登場という訳だが、俺の相棒もまさかこんなに早くバレるとは思っていないようだ」
そう言いながらドライグを召喚したら、喋るのも驚いたのでソフィーの膝の上に乗っかったけど。
「相棒の事はいいとして、エレンは『商人ムオネンツォ』というのは知っているか?」
「知らないが、誰なんだそいつは」
「エレンやソフィーがまだ生まれるずっと前の事だ、俺ら神国の者は無論知っている事なのだが。ムオネンツォには妻と、それから息子と娘がいたそうだ。ムオネンツォは毎日三人を暴力をしていた。三人共顔が腫れていない日はないとされていて、身体には痣が出来ていてな、夜になると痛みと苦しみで泣いていたそうだ。そんで耐えられなくなった三人は俺ら神国に頼ってきたのだ、そして毎日暴力をしてきた夫を神罰によって、俺の手で殺した。正確に言うと俺が神格として聖剣で殺したというのが正確なところなのだが、多くの人は仕方がないとしながらもムオネンツォの死を嘆き悲しんでいたのさ」
意外な言葉に、思わずエレンは俺を見たが、真顔で言っているのでそのまま聞いていた。
「ムオネンツォは、商人としては誰よりも誠実でとても有能だったと後々聞いた。約束は違えず、遅れる事なく、全てにおいて質も高いと言う風にな」
「・・・・テナルディエも同じという事か」
「ああそうだ、テナルディエと対立しているガヌロンも国内はともかく国外ではブリューヌを代表する大貴族の名に恥じない奴だ。古くからの名門で信頼性があって、治める領土は豊かで広大で、顔は広くて融通が利く・・・・。エレンやソフィーも取引をする相手はしっかりとした人間の方がいいだろう?」
そう言われるとエレンは反論出来ず、拗ねた子供のように頬を膨らませるが、俺が頭を撫でると途端に顔を真っ赤に染めあがったのだった。ソフィーも同意見で取引相手は見極めないといけないからだ。公国の主としては、そういう判別も出来ないと主としてはどうかと思うが。
「俺とエレンの敵は、テナルディエだけではないという事さ。奴が勝つ事で自分も利益を得る、または奴に倒れられると困る・・・・そう言う人間たちも多くいる。ま、幸い神国は他国に関してはジスタートだけだったからな、頼ってきた国は」
「それは理解しているが、リュドミラもその一人と言う訳なのか?ティグル」
「ああ。ただしリュドミラに対するエレンの評価は正確だな、リュドミラはテナルデ
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