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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
春奈-クラスメート-part1/再会の世界
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よ?あたしは、そういうのは避けたい」
マチルダは、実はこう考えていたことがあった。ティファニアが苦しむ姿は見たくないし、苦しむのは避けておきたい。そのための不安要素は排除した方がいいと考えた。ならシュウを、あえて村から追い出すことも考えた。でも、自分の提案でテファに使い魔を召喚しようとし、結果として彼が現れ、テファは彼を使い魔とした。なのに、都合が悪ければ捨てるだなんて、捨て犬扱いも甚だしい。まるで横柄な貴族そのものの行為に、元貴族でありながら貴族を嫌うマチルダは嫌気がさしていたからそれは避けていた。
「記憶を消そうとは、考えないのか?」
シュウは、ティファニアが自分を誘拐した盗賊たちに忘却の魔法を使った時のことを思い出した。かつて自分の世界でMPがウルトラマンとビーストにまつわる記憶を消去したように、そんなに嫌なら自分のことを忘れてもらった方がいいのでは?なんてことを考えていた。それを言われてマチルダは眉を潜めた。
「…それはテファの意思によるさ。けど、忘れたくても忘れられるタイプじゃないよ。あの子は寂しがり屋で箱入りだ。少しでも、覚えておきたいことは絶対に忘れようとしない。あの子が屋敷暮らしだった頃、一緒に遊んでくれた…あいつのことを今でも忘れることができなかったんだから。あんたのことも、この先ずっと覚えていくに違いないね」
あいつとは、ヤマワラワのことだ。誤解し合った結果、一度戦う羽目になってしまったのだが、ティファニアの思いが戦いを終わらせた。ヤマワラワは自ら姿を消してしまったのだが、どちらかが倒れるなんて事態にならなかったのは幸いだった。
彼女が幼い頃に体験した、父と母の死・友人との離別は辛い過去だ。それを、自らの魔法で消し去ることだってできたはずなのにそれをしなかった。ティファニアには見かけによらず芯が強い部分があるということなのだろうか。それとも、単に思い出にすがっているから忘れたくないだけなのだろうか。
どちらにせよ…俺の場合はどうなのだろうか。
「…なら、せめて何かテファを安心してあげられることを言ってあげな」
安心してあげられること?シュウは眉を潜める。口約束なり指切りなりしておけと言いたいのだろうか。
「そういうのは、苦手だ。どんなに強く未来を信じても、現実がそれを無情に壊すことがある。俺がそうだったから」
「シュウ…あんた…」
ほんの少し、自分の本音を明かしたシュウにマチルダは目を丸くした。だが、その本音が悲観的なものだったことに彼女はため息を漏らす。戦うことばかりに身を投じ、自分を心配する周囲の気持ちなんてまるで考えないようにしているように見受けられる。しかも自分の未来に何が起こるのかわからないからって口約束じみたものを否定している。こんな悲観的な奴がウルトラマンで大丈夫なのか?
「全く、あんたの親の顔を見
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