春奈-クラスメート-part1/再会の世界
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んでしょ!?」
再び懇願するサイトに、当然ながら同調するハルナ。これ以上反対しても、これでは自分が悪者みたいではないか。仕方なく、ルイズはかくまうことを許してくれた。
「ありがとな、ルイズ」
「…ふん!……まったく、なんで私がこんなことを…」
無論、そっぽを向いて、ぶつぶつひとりでに不満そうに文句を垂れていた。やはりキュルケの予想通り、サイトを取られまいと過敏に嫌がっていたからのようだ。
「うん…ありがとう、平賀君。平賀君がいてくれるだけでも、私とっても心強いわ」
「そ、そう…?」
ハルナは、サイトが自分のために必死になってくれていることを大変うれしく思い、ほほに赤みを指しながら笑顔を向ける。その笑顔が眩しくて、サイトも思わず照れてしまう。
「「…」」
ルイズとシエスタは、心なしかいい雰囲気になる二人を、剣や槍よりもものすごく鋭く視線で、今にも二人を貫きそうな視線で睨みつけていた。
(これから面白いことになりそうね)
そんな、ある種の危険状態でありながらも、寧ろこの状況を楽しんでいるキュルケと、われ関せずといった感じで静かに本を読み続けるタバサであった。
…ギーシュ?さっきからずっとそこで伸びているだけだ。返事がない、ただの屍のようだ。
「生きてるよ!」
ちなみに、この後コルベールは何とか説得に成功して戻ってきたことで、ホーク3号は破壊の杖=MACバズーカ同様学院が回収したマジックアイテムとして、学院の傍らに保管されることが決まった。
そして本来、タバサとキュルケがアルビオンまでの旅路に同行したため、ギーシュもアルビオンへの任務期間は公欠扱いになったものの、その直後のタルブ村来訪はサボりと判断され罰則される予定だったが、コルベールが自分の研究につき合わせたということでサボりは免除された。とはいえ、今後は勝手なことをしないようにと釘を刺されてしまった。
その後、サイトはシエスタの実家から多大な感謝を受けた。竜の羽衣ことウルトラホーク3号の浮上という奇跡を起こしたことで、インチキ扱いされた曾祖父フルハシの名誉挽回が成し遂げられた。ホーク3号の活躍でも村人たちが救われたこともあり、サイトはすっかり英雄視されていた。が、シエスタの父親によってちょっと怖い目にあった。娘がサイトにお熱であることも知ったシエスタパパは、「娘を泣かしたら殺すよ?」と恐怖の笑顔をサイトに向け、サイトはただ恐怖に駆られるまま頷かされたという。
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