暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
春奈-クラスメート-part1/再会の世界
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賀君がいなくなってからしばらく経った日なんだけど、帰り道を歩いてるとき、いきなり真っ黒な雲が頭上現れて…嫌な感じのする光が私を飲み込んでいったの」
「真っ黒な雲?」
彼女の言う『真っ黒な雲』とはいったいなんだろう。少なくとも自分は知らないものだ。ここは一族全員で怪獣退治の専門家である相棒その一、ウルトラマンゼロに尋ねてみた。
『黒い雲ってなんなんだ?ゼロ、心当たりは?』
『いや、わからない。雲を起こす怪獣は珍しくはないが、話を聞く限りおそらくその黒い雲が彼女をこの世界に導いた。でも、世界を超える雲を起こす存在は確認されていない』
ゼロも、ハルナの言う黒い雲について心当たりはなかったようだ。
『未確認の怪獣か星人の仕業ってことか』
『だな。…サイト、念のため彼女を俺たちの傍に置いて様子を見る必要があるな』
『当然!地球にいた頃から高凪さんには世話になっているんだ!』
地球にいた頃、サイトとハルナはとても仲が良かったのだ。彼女いない歴=年齢のサイトにとって、ハルナの存在は結構大きかったのである。なのに交際する関係に発展まではしてなかったのが不思議である。サイトが朴念仁だからだろうか。
「で、その黒い雲に飲み込まれた後は?」
キュルケからの問いに、ハルナは続ける。
「気が付いたら、知らない女のひとが私を介抱してくれていました。でも一度顔を合わせただけで名前も聞けなくて、そのあとはずっと閉じ込められていたんです。隙を見て逃げ出したんですけど…」
「行き倒れたということね?」
「はい、怪我も多分その時に…」
「つまり、この娘はサイトと違って召喚魔法を受けたわけじゃないってことね」
黒い雲と女性…。この二つについて引っ掛かりを覚えさせられた。特に黒い雲とは、いったい何なのだろう。
「結構気になることはあるけど、次はこの子をどうするかね」
「でも、これは私たちの手に負える問題じゃないわよ。私たちの判断だけでこの村に留まらせるのも気が引けるし、トリスタニアについたら引き取り先を探すとしましょう」
「え…!?」
「待ってくれよルイズ!それって…結局この娘をほったらかすっていうのか!?せめて俺たちで保護してあげるってことはできないのかよ!」
行く宛てのない大切なクラスメートを放り出す言い回しをするルイズに、ハルナは耳を疑った。サイトも信じられないと声を上げた。なぜ彼女が自分と同じ異世界に来たのかその理由がつかめない。私情も含まれるが、ゼロの言うとおり身の安全のために学院に置いてあげるべきじゃないか。
「あんた何言いだすのよ!元々シエスタの家に連れてきたのだってこの娘を介抱するためよ?いつまでも私たちの判断でこの村に留まらせていい理由なんてないし、ましてや学院にかくまうだなんて、村に勝手に置いておく以上におかしいわ。
第一、これからミ
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