第2巻
戦姫同士の睨み合い
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なかった。なので我は膝をつく場面ではないと言ってから三人を立たせた。
「私はソフィーと話があるのだから、お前はさっさと去れ」
「お互いのためにも、そうした方がいいでしょうね。でも、その前に聞いておきたい事があるわ。それは直接黒鐵様に聞いた方がよさそうだけど」
腕を組みながら我に向ける視線は、敵意と感じたがこの先で敵として見るのかと未来予知が頭のビジョンとして浮かんだのだった。
「創造神黒鐵様にお聞きしたい事がありますが、ヴォルン大公はどのくらいお強いのでしょうか?」
「我の懐刀であるから、我ぐらいに強い。我と同じ剣を持っている、ティグルヴルムド=ヴォルンという名はあくまで名だけ。強さは別格となるであろう、ここにいるエレオノーラ=ヴィルターリアや他の戦姫以上に強い。我らプトレマイオスと敵となるのであれば容赦はしないとヴォルン大公が言っていた」
「その言葉、懐にしまっておきましょう。ポッと出の戦姫と一緒にブリューヌ内乱に介入するのであれば、その人は・・・・」
哀れみを持つ言葉を言った後に、リュドミラはエレン達に背を向けると王宮の廊下を静かに歩き去った。次の瞬間何かが切れる音が聞こえたと思ったら、いくつかの真珠がエレンの手から床に転がり落ちる。気が付かない内に、ドレスに付いていたモノを引きちぎってしまったらしいのか、見るとドレスそのものに小さな穴が開いてしまっていたのだった。
「そのドレスは高級そうで、簡単に直せないと我は思う。なので我が直そうではないか」
そう言った後にエレンのドレスに触れずに修復作業を開始した、そしたら地面に落ちたはずの真珠が浮き上がり破ける前の状態に戻したのだった。その後ソフィーは我とエレンに話があると言っていたが、どうやらエレンはリュドミラを敵に回したようだった。その訳を聞くために、我は翼をしまってからエレン達について行ったのだった。
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