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魔法薬を好きなように
第24話 彼女の家で待ち受けていたのは
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から、夜遊びをしていたとは告げなければ良いだけです。もし、自分の父が信じなかった場合には、ミス・ティファンヌには恥ずかしい思いをさせるかもしれませんが、自分の家がかかっている医師に診断していただければ、済む話ですし」

そもそも、俺の父も気にしないだろうし、今の医師の常識では、治せないということになっているからな。

「ティファンヌ。ミスタ・アミアンは、信用なさっているようだけど、彼の家がかかっている医師の診断まで受けても大丈夫なのかしら?」

「もちろんです。お母様」

「それならいいのだけど」

「何か、心配事がお有りなんですか?」

「夫が、貴方の素行調査の依頼をしていて、何回か、まかれたことを気にかけているのよ」

いきなり、ティファンヌからプレッシャーがかかってきた。過去のご夫人との浮気を疑っているのだろうけど、あまり女性には公にできない店に出入りしに行く時に、『遠見』の魔法を使ったと思われる視線を感じたから、それにともなった視線の回避をおこなったからな。

「もしかしたらご存知かもしれませんが、今の使い魔になる前は、魔法衛士隊の騎士見習いをおこなっていまして、護衛とかで怪しげな視線を感じた時には、それから避けるようにと習っていまして、それを実行していただけなんですが」

「素行調査のことは、気になさらないの?」

「父親が、娘の彼氏が悪いタイプか、そうでないかを気にかけるのは普通でしょうしねぇ」

それをおこなうなら、娘が夜遊びをしているときに調べろよなぁ。

「まだ、それならよいかもしれないのでしょうけど、夫がいくら言っても夜遊びをやめなかったティファンヌが、彼氏ができたと思われる時期から、夜遊びをしなくなったのを気に入らないみたいなのよね」

ああ、父親が、娘を彼氏に奪われたと思う嫉妬かぁ。これは、また、時間がかかりそうな問題だなぁ。

「遅くなりましたが、お茶でもいかがかしら」

俺はティファンヌのほうをみて、ティファンヌの反応を待った。

「わたしの部屋で2人っきりで飲みたいのだけど。お・か・あ・さ・ま」

「2人きりになるのは、いいけれど、婚約するまでは、羽目をはずさないようにね」

「わかっています」

そうして、ティファンヌの部屋に入った俺は、お茶がメイドによって持ってこられたあとに、サイレントをかけて、

「いきなり、母親に質問攻めにされるとは思わなかったよ」

「ごめんなさいね。今日は自室までは素通しで、少し部屋で話してからお母様と話すことになるかなと思っていたから、ちょっと失敗しちゃったみたい」

そのフレーズ、ルイズみたいだ。ティファンヌは知らないだろうけど。

「とりあえず、ティファンヌの母が言っていた、主人が使い魔の目や耳と共有で
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