二十四章
大評定終了後からの密談×決着話×理解と納得
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んだ。だが、俺には分かる。運命というより宿命の方が近いのではないのか?」
「そうですね・・・・。私の中にいるもう一人の私が言っています。前回の恨み、またこの外史で果たせることができることをとても嬉しがっていますよ」
「その鎖をぶっ壊したのはこの俺だ、恨まれる義理はないがそっちにはあるんだろうな。そんで?お前の道理ってんのは何なのさ」
「私の道理は一つ。狂言回しの役目を果たすこと」
「役目、ねえ。それはどんな役目なのかな?」
「私の役目を、私が本当に正しく知っているかどうか。解は私の中にはないのか?私は知っているのか・・・・。否。ただあるのは、役目を果たさなければ私という存在は成立しないという、この外史で決められた、私に課せられたルールのみ。私は、この外史のルールに則る事で成立し、その存在を確立させる。そも存在とはなんぞや?存在とは、あると認識されてこそ、世に存在することができる儚き観念。ルイス・エーリカ・フロイスという存在を支える普遍的観念はいかに?明智十兵衛光秀という二つ名の、その存在を支える普遍的観念はいかに?存在する名。外史が正史に影響を与えるように、正史が外史に影響を与えるのは必然。二つ名に求められた観念に従うしかない、創作された存在。そんな荒唐無稽な存在の私が従うべき役目とは。果たして何なのでしょう・・・・・」
「ほう・・・・。確かに正史から切り離された外史は多く存在する、同じように正史が外史に影響を与えるのは当たり前だと俺は思う。何たってその外史を見届けるのが俺の使命であり、破滅させた外史から保護するのも俺の役目だ。そして俺は創造神としての役目を与えられた存在でもある、ここを創造して創られたのなら俺が創った訳ねえからだ。ここは前代の創造主が創ったと同時に前回の外史で俺に粉々にされた鎖と魂が何らかの理由により、おめえの中に存在するというカタチとなった。が、俺の真実の目だとお前自身は助けてとも聞こえるな。今出ている人格が、前回外史での役目であった明智光秀だな?」
「そうです・・・・。今の私は貴方に粉々にされた魂とその鎖となる存在。偶然この外史に来れて私はラッキーだと思いました。これで今回は恨みを果たせます、まあ役目は変わらずでしたけどあなたを見た瞬間に私というのが覚醒をしたときは驚きましたよ。私は消滅したはずなのに、またここにいるということをね。ですが、今回は少々イレギュラーがいるようですね」
「やはりそうか!貴様、またルイス・エーリカ・フロイスの魂と同化しているのか?それとそれは当然だ、俺がいるのなら必ずドウターも出現する事も!そしてお前も理解してんだろ!この外史はまもなく終幕を終える事と共に消滅への道となるということをな!」
「ふふふ、あの時みたいにまた鎖と私の魂を破壊させないためにそうさせて
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