二十四章
大評定終了後からの密談×決着話×理解と納得
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感じではあった、まあ近くに鬼を従える者がいれば俺らの所がまる分かりのようなもんだし。そういうのは四六時中GPSを付けられたようなもんだと思う。奏も沙紀も納得というより、俺の推論が当たったようだったのであまり驚かないけど。
「鬼が俺を襲うなら、鬼を従わせる者が近くにいると、俺の側で機会を窺うのが手っ取り早い」
「一真の言う通りだ。そして光璃の書状を読み、我は考えた。・・・・織田家中において鬼に近しい者は誰かと」
「宿老、鬼柴田に米五郎左はあり得ん。三若たちも可能性は薄い。可能性が一番高いのは・・・・」
鬼が蠢動を始めた頃に久遠の側にいて、俺に鬼をけしかける事が容易かった者なんて俺にはすぐに分かる。それに前回もそうだったから、今回もヤツなんだろうと俺は考えたけど。
「俺の推論はエーリカだと思うが、当たっているか?」
「・・・・うむ。一真の推論はよく当たるな、いやそれは直勘か。振り返ってみたとき、エーリカは鬼が出現する、その殆どの場面で一真の近くにいた」
「二条館への鬼の襲撃、金ヶ崎の退き口。そして聞くところによれば小谷城でもそうだったらしいな」
「そして今。越後に居る時も、甲斐に居る時も、一真は鬼襲われてはいない」
「当然よね。野良の鬼ならいざ知らず、一真を襲えと命令するヤツが居ないんだもの」
「そして・・・・砥石城に籠った村上勢に鬼をもたらしたのは・・・・・」
なるほどなー。確かにそん時現れたのは日本人には見えない者で南蛮人=外国人だ。
「武田が砥石崩れを経験したときは、まだあなたはまだエーリカさんと会っていないわよね?」
「そうだな・・・・。南蛮人がザビエルという事だけを考えていたのが、そもそも間違いだった可能性もあるな。俺達は裏をかかれたということだ」
「うむ。三好衆のときも、砥石崩れのときも、鬼の側にいる南蛮人がザビエルだと思い込ませたのも、エーリカだ。それに一真は言ったな、ザビエルというのは歴史に存在する名前だと」
「ああ。ザビエルについては、歴史で学んでいるから知っていた。で、鬼を操っているのがザビエルだと俺達は聞かされていた。ちょっとした洗脳になる、いや操作しているのを誘導されていたということか」
まあ確かに砥石崩れのときはまだ会っていないし、活発化になったのはエーリカと会ってからとなる。そして俺達に語ってきたのは全てが嘘で出鱈目となる。そう考えると何かしらの目的で俺達に近付いてきたのだろうな。
「そう考えますと、目的が何なのかですよね」
「沙紀の言う通りとなる、我は一真が狙いなのでは?と考えている」
「・・・・俺、ねえ」
まあ確かにこの世界にはない知識や技術を持っているし、おまけに神様だ。そしてエーリカのもう一つの名前があってそ
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