二十四章
大評定
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に誘われるように鬼は我たちを襲ってきたりと追ってきた、まあそうさせたのは我自身。金ヶ崎の退き口以前からこの剣は光を放っていた。三好衆による二条館襲撃の際にも、まあ我がそうさせたのだからな。我の使命は鬼を駆逐することも、一つの使命ではある」
「あのときも一真の方に鬼が寄ってきたの」
「そういうことだ。そういえばその映像はあったから、これでも見ろや」
そう言って今まで撮影してきたデータの中にある剣が光出すところで鬼が寄ってくる事を。まあ我たちの使命は別にあるが、今は鬼を倒すのも使命だと思っている。この剣は鬼を引き寄せる力・・・・・。
「何かおかしいとは思わんか?」
「何がおかしいのだ、一真」
「あ、確かにおかしいですね」
「ひよが気付いたけど、そうなんだ。この剣は俺が元々持っていたけど、その時は鬼を倒すための力なんてのはなかった。我が田楽狭間に落ちてきたときに追加された力でもある。それについては我がそうさせてはいない、前代の創造主がそうさせたのだ。まあこの剣が元々そういう力をついていたのなら、四百年後にあった剣とされる」
「・・・・あ」
「理解したかな?」
「うむ。・・・・なるほど。光璃の言の裏付けになるな」
「ちょっと、どういうことよ?今いち、分からないんだけど?」
『お兄ちゃんの代わりに言うけどさ、お兄ちゃんの剣は四百年後にあった剣がなぜ過去であるこの世界の鬼を倒せる力があるかという事なのよ』
『その通りです。我らを創った御方はここにいる主様だと仰いましたが、我々を創ったあとに消滅してしまった後に今代の創造主が来られたのです』
「・・・・あっ!」
「ふむ・・・・確かに姉上の言説の裏付けになりやがりですね・・・・」
「現実を見れば、一真様が出現した事によって本来の流れとは別の流れとなったのですね。織田、武田、長尾などの勢力がこうして一堂に会したのも、一真様が出現前の歴史とは逆らった歴史となったでしょうし、無関係というのは強引な論でしょうね」
「なるほどなるほど。・・・・それは武田のお屋形様の推測はほぼ正確な推測であるかもしれない、と、私も認めましょう」
「・・・・ありがとう」
「しかしながら、その推測が、一真様と鬼共の発生に関連があるとする根拠ならば。そもそも鬼共の目的は何なのですかな?」
「それは明確であろう」
「ほう。織田殿は分かると?」
「うむ。鬼と鬼を操る者が目指すものは、一真を使って何らかの、我らが望まない不埒を行うこと」
「明確、という割には至極漠然としておりますねぇ」
「そも、漠然としておらん未来などあるか」
「それはまぁ・・・・そうでしょうけど」
「目的はまだ不明確。だけどそれも、そろそろ分
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