二十四章
大評定
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」
ここまでは信長包囲網というところになると思う。それについても、正室と側室である黒神眷属のところには本来の歴史の本が置いてあって久遠たちが話している所を聞きながらページを進んでいる。信長包囲網というのは戦国時代末期より安土桃山時代初頭にかけて発生した反織田信長連合のことだ。
「敵に囲まれた織田は、憎悪を滾らせながら、全方位との戦いを開始する・・・・。これが鬼が現れたとしても、一真が居なかったときの光璃の推測・・・・。ううん。一真が来なかったときに流れていたであろう歴史の、本来の流れだと考えている」
全てを語り終え、机に置かれたお茶を飲みながらであったがトレミー内の大部屋はしん、と静まり返っていた。まあ俺達はそれが本来の歴史だと思っているし、それが史実なんだとも。それに光璃が話したのは正史の事でもあると考えられている。
「推測は分かりましたが・・・・そこに一真様を絡めるのは、いささか強引ではありませんか?」
「というと?」
「鬼は一真様が来る前から密かに増えていた。・・・・この言を信じるならば、鬼は一真様が田楽狭間に現れる事を知っていたという事になりましょう?なぜ、鬼共はそれを知り得たのか?そも一真様はなぜ、どこからともなくこの世に現れたのか?そこをはっきりしない事には、物事の理非を思考する事も難しゅうございます」
やはりというか、この女狐はそこを気付いたとはさすが徳川幕府を築いた葵の側近でもあるな。いや徳川家康の重臣ともなる者だ。俺らは静かにしていたけど、美空もそう思ったのか、発言していた。
「確かにね。・・・・一真。一真は天から降臨してきたとか言われているけど、そこのところ、実際どうなの?」
「どうする、ねえ。そこのところは、久遠。もう言ってもいいよな?」」
「うむ。説明してやってくれ」
「了解した。・・・・そもそも俺はこの世界の人間じゃないことは知っているだろ?まあ全てを創った創造神とか呼ばれているけど、お前らを創造させたのは俺の前に代が創造主となってからこの世界を構築し、日の本を創った。そして今久遠たちが話していたであろう光璃は本来の歴史の流れとか言っているが、それについては俺達では史実通りの歴史となっている。これを見れば分かるが、さっきまでの会話はこの歴史の本通りとなっている事だ。俺達はこの世界の人間ではなく、俺達はこの世界から四百年後から来た未来人。この世の時代は戦国時代と呼ばれている。まあ俺は神界から降りてきた神様というのは合っているけど」
と言いながら、投影型ので久遠達が話していた事を歴史通りに地図上にしていった。そして久遠たちが思っていた歴史の流れについてもだ。
「ふむ・・・・証拠はあるのかい?例えばもし一真様がこの世界に来なかった歴史について」
「証拠なら
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