暁 〜小説投稿サイト〜
戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
二十四章
大評定
[3/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
に入れたと推測できる」

「確かに光璃の推測は、的を射ているように思えるけど・・・・でもいくつか気になる点があるわ」

「・・・・・(コクッ)」

「気になる点とは?」

「五畿七道。つまり街道のことです」

五畿七道・・・・・日本各地から山城国に繋がる道の総称。東海道、東山道、北陸道、山陰道、山陽道、南海道、西海道の七つ。

「なるほどなぁー。織田は山城国を他勢力に渡さないために、尾張、伊勢、そして同盟国である三河の三国で東海道を抑えて、武田と北条などの東国勢力の上洛を阻む壁としたということかな?詩乃に雫」

「はい。そしれ美濃と、同盟国である近北は、東国と山城国を繋ぐ中山道の壁ですね」

「そう。そして畿内の西については、本願寺を抱え込めばあとは小豪族の集まりでどうとでもなる」

「事実、私の主家である小寺家も、織田を頼るか毛利を頼るかで揉めておりましたから・・・・」

「小豪族を盾にすれば西の強国、毛利、宇喜多の動きを制限できる。そしてその間に東を手当する・・・・」

「そう。山城国を守るための防衛線を構築するとするなら、あと一つ、抑えなければならない国があった」

「うむ。長尾景虎が使うであろう、北陸道だ」

「・・・・(コクッ)」

「まぁ確かに、うちが上洛するには、そこを通るしかないしね。事実、越中、加賀に手を伸ばしてたし・・・・その途中で『拾ったとは言わせねえよ』言わないわよ、側室の前で言うほど度胸はないわ。途中で一真に出会った」

とまあそう言う事だ。

「・・・・だけど懸念もあった」

「僕たち浅井の事だね」

「そう。北陸道を抑えるために越前を攻略しなければならない。でも越前・朝倉氏は江北・浅井氏の盟友」

「例え市を嫁入りさせたとしても、江北と越前の繋がりは断ち切れないだろうとは考えていた」

「だけど大義名分を掲げて勢力を拡大していくなら、山城国は絶対に抑えておかなければならない」

「そうだ。だから我は眞琴を・・・・浅井を騙し、必ずや越前を討っていただろう。我が信じる大義のためにな」

「そうなったら浅井も黙っては居られません。僕は市と離縁して姉上と戦っていた事でしょう」

「えー・・・・市、まこっちゃんと一緒に居たいよぉ」

「市よ、今の話は本来の歴史の道についてだ。歴史の通りならば、眞琴は離縁して織田と戦うはめとなるのだから。それに浅井の家中も黙っていられないであろうよ」

「・・・・一真の言う通りにそうなれば、ここぞとばかりに各勢力が浅井に荷担し、出る杭となった織田を潰していた」

「山城国を抑えられ、勅として横暴なことを突き付けられて、反抗すれば朝敵なんてことになったら最悪だものね。きっと私も反織田同盟に参加していたと思う
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ