二十四章
評定の間(2)→トレミー内での大軍議
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の将が座っている位置を船にある席に転移させるのが難しいところである。本来なら一度バラバラにしてから、席に座ってもらいたいが久遠辺りが納得しないと思うので座っている座席と船にある席の座標をそれぞれに固定させる。まあ今は初めての者も多いがすぐに仲良くはなろうけど、俺の妻たちとはすぐには仲良くなれるかが心配だな。絆はここのメンツたちはすぐに固く強くなりそうだけど。大広間に音が響き渡るぐらい、勢いよく開いた襖。その音に談笑の花が咲いていた各所が、一瞬にして静まり返った。我の方も最終固定にと差し掛かる事となる。皆の視線は入り口に集まるが、我は目を瞑ったままだが、神仏たちが我の近くで浮かんでおった。
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
そこに立っていたのは森親子と各務だった。一言も発しないまま、こちらに近づいてくるが目を瞑り何かを集注しているのに気付く桐琴に小夜叉だった。我は両手を挙げたので、桐琴と小夜叉は無言ではあるが、手を叩き合った。
「・・・・・殺るぞ一真」
「母に台詞取られたが、同じく殺ってやるぞ一真」
『・・・・・(コクッ)』
無言で頷いてから、森親子も織田勢の席に座ったのだった。で、エーリカはと思う者もいるがあいつについては後々に語るであろう。躑躅ヶ崎館の中に響き渡る、評定の始まりを告げる音色。それと同時に大規模な術式をもうすぐで完了しそうだった。あとは久遠、美空、光璃が席に座ればパーフェクトとなる。やがて心が立ち上がると、出迎えの声を上げたと同時に浮かんでいた神仏たちは我の後ろにて整列をしたのだったけど。
「織田家当主、織田上総介久遠信長様。長尾家当主、長尾弾正少弼美空景虎様。武田家当主、武田大膳大夫光璃晴信様、ご出座〜」
心の穏やかな声と共に皆が一斉に平伏したのだった。我はそんな事しないので、そのままの態勢となり目を瞑ったままとなる。そのままこちらに来る三人だったが、久遠と美空はなぜ我が目を瞑っているか不思議であった。
「なぜ貴様は目を瞑っているのだ?」
「右に同じく。なぜ『美空様、あまり我が主を困らせないで頂きたい』って、何でここに護法五神が揃っているのよ!」
「・・・・久遠に美空。今は静かにするのが上策。あとで怒られるのがオチだから」
と渋々座った久遠と美空だったけど、ようやく術式を作り終えた我であったので。立ち上がり、術式を発動させたけど。
「・・・・一真。準備できた?それと皆表を上げよ」
『今さっきだ。と言う訳で、大型魔法陣展開!転移魔法始動!』
と言ってから床に張り巡らされた魔法陣に驚く一同であったが、関係者一同はこれから始まると思いながらであった。そして一気に光輝いてから襖を閉めた我は転移魔法で一気にトレミーの大部屋である会議室
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