二十四章
評定の間(2)→トレミー内での大軍議
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『我が主は規模の大きいある術式の準備のために、瞑想中であります』
「では市、挨拶は後にしようか」
「そうだね。ホントは挨拶したいけど、あの集中を途切れさせるわけにもいかないから、市も挨拶は後にする」
と愛染明王に注意をされた浅井夫婦は、割り当てられた場所へと行ったのだった。でも少しだけど声は聞こえたからな、お前ら。ホントは心配させてごめんよと言いたいくらいだけど、これからやるのは場所を固定させないと危険な術式でもある。昨日のような人数だったらすぐに転移可能だけど、今回は数十人という規模でもある。
「やれやれ。あの夫婦はいつも仲の良いことだ」
今度は白百合か。で、こちらを見ると神仏たちが注意することもなく割り当てられたところに向かった。さすがに白百合に関係する神は知らんからな。でもまあ声は紫苑にそっくりでもあるし体型もそっくりだけど性格だけが違うという所かな。さすが乱世の梟雄であり、堂々としていた。
「・・・・一真様。ご壮健で何よりです」
『葵か。久しぶりだな・・・・。と言っても今の我は瞑想中だ』
『その通りでございます故、我が主は大きな術式を発動しようとしておりますが故』
「なるほど・・・・。その姿は神の姿でしたね・・・・。ではお礼だけは言っておきましょう、綾那・歌夜・小波がお世話になったと聞いております」
「はいです!綾那たくさん頑張ったです!」
「お力になれて光栄です」
「・・・・御身のためならば」
『と、我の名は不動明王です。貴殿たちをずっと見ておりました』
今度は不動明王が葵たちに話しかけていた。隣には妙見菩薩がいたけど、それを聞いたら小波のお家流の力としていつでも貸しますとか言っていたな。歌夜も綾那も落ち着いていたが、あの悠季にだけは落ち着いていなかったようだ。小波は妙見菩薩から我にと言ってほしいことがあるので、聞いたが。小波は松平の家人ではある、が、一真隊に所属していて我を大切に思っている仲間として我に尽くす模様と。主家が目指すことに歌夜たちが邪魔になるのなら、身を引くことも三河者として当然だとか言っていた。まあ挨拶が続くけど、これは序の口だと考えるべきだろう、関係者しか知らないことを全員が揃った時点で始めるつもりだ。詩乃・梅・雫は織田に与する者たちと一真隊に所属する者たち。幽は一葉に説明。秋子は長尾勢の者たち、そして光璃たち三姉妹は武田勢の者たちをそれぞれ説明をする係だ。もちろんあそこに着いたら先にいるスタッフたちにも説明の補佐をするように言ってある。
「兄上ぇ〜・・・・疲れやがりましたですぞぉ〜・・・・・」
『夕霧か。ご苦労さんとでも言っておくよ、義光』
『はい。夕霧さんはもう知っていますよね?』
「我らの家祖でやがりますか
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