二十四章
評定の間(1)
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すし、我らは末席より大評定の行く末を見分させて頂きましょう(船での打ち合わせ通りですね)」
「ではまた後ほどです、お頭!」
ぺこりと頭を下げて広間の隅に行ったが、実際は久遠側の側に座る事になるし船での打ち合わせ通りの状況になっていた。久遠たちの後ろに一真隊の主要メンツを座らせる予定ではある。それからしばらくしたときだった、我は集中をしていたので何も感じなかったが護法五神を始めとする神々たちが、何かピリピリと感じると言っていた。それも外から人馬の喧噪が聞こえ始めたのだった。我は腰を下ろしているが、周りには神々が盾となっているので我の姿を視認することが出来ない様になっている。座標とかちゃんと打ち合わせ通りの席の近くに転移させないとどえらいめになるからか。
『創造神様』
『うむ。どうやら来たようだが、ちゃんと注意書きをした立札を立てておけよ?俺の妹たちに、各神話の神々よ』
音に気付くと同時に、武田四天王の一角から、心がスッと立ち上がり評定の間を出て行った。たぶん出迎えの指揮にでも行ったんじゃないのかなと。
『・・・・・・』
我の前に広がるのは、この評定の間にて全勢力が会合を果たすと思っているが、昨日の関係者以外の者たち。関係者の者たちは、近くにいる者とのアイコンタクトで頷いていた。全勢力というのは俺達黒鮫隊と黒神眷属も入っているからだ。それと俺の妻たちである奥方衆との初めての会合でもある。
躑躅ヶ崎館は連合縮結の会場となるこの館の所有者にして甲斐六十万石の勢力、甲斐の虎・武田家。越後四十万石を領し、戦の天才を大将に頂く越後の龍・長尾家。そして尾張、美濃、南近江、大和、伊勢、北紀伊、山城二百万石を治める、畿内の覇者、織田家。三河、遠江五十万石、松平家江北四十万石、浅井家。石高では計れない影響力を持つ足利家。群雄割拠が続くこの国の中でも、有数の有力勢力が一堂に会し、日の本を脅かす鬼に反抗するための大連合が組まれる事となる。それは表での事で裏ではそれに加えての黒神眷属で、力は今言った者たちよりはるかに上である奥方衆と仲間たち。鬼がドウター化になった事についても一部の者しか知らない事でもある。
「(黒神眷属無しだと合計で約四百万石以上。賄える軍勢の数は、少なく見積もっても八万くらいか。黒神眷属は全員合せても百行くかどうかだけど、黒鮫隊も入れる数百ぐらいだ)」
『お兄ちゃんは集中してて。私たちも力を貸すけど、主力はお兄ちゃんのだから』
『分かっているよ。補佐してくれるんだろ?護法善神たちと各神話の神々も・・・・』
まあ今回は長い回り道もようやく本流にと戻れる。今のところ、我が座っているところは久遠たちが座るところでもある。しかし力を貯めているので、少し浮かんでいるけどな。まあ俺達の目的はドウターを倒すの
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