二十三章 幕間劇
乾布摩擦での手入れ
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ちのめす方法、思い巡らせはしましたが、講和という道は思い浮かばなんだ。拙は典厩様と最前線で矢戦の指揮をしておりました故、良人殿の直接の働きを見たわけではありませぬが・・・・。川中島の落着は、お屋形様と美空様が良人殿を中心とした同盟を結ぶ事に同意したが故。・・・・少なくともこれで、川中島で傷付く者が増える事はなくなり申した」
「まあ今回は双方が話の分かる相手であった、という事だと思うよ」
「それが、義輝公の仲裁の時にちゃんと成り立っておれば良かったのですがなぁ」
「・・・・まあそれは確かに」
一度目の川中島は一葉が仲裁させたのだったな。
「やっていると、身体が暖かくなってきたな」
そんな会話をしていると、腕や胸元をこすっていると身体に熱を持つ感覚があった。まあ俺は拠点とかでもやらないが、たまにはいい感じではある。風邪なんてひいた事なんてないけど、温泉から出た時のような感じではある。
「そうでしょうとも。両手は胸が終わったら、次は背中もこすると良ろしい」
そう言いながら、春日は手拭いを背中から胸に回した。まあ俺は見慣れているけど、外部から見たら勘違いをされてしまうので俺は後ろを向いたのだった。他から見たら間違いなく罰せられそうだからだ。無論船の連中も見ているけど、見慣れているからいいのではとのらしい。
「何なのら、それ」
「知らないっすか?甲斐は遅れてるっすねー」
「鞠も知らないの・・・・」
向こうから聞こえてくる声は。兎々に柘榴に鞠か、まあ見られても別に減るもんではないけど。
「・・・・春日」
「何ですかな?」
「どうやら人が来たようだ」
「そのようで。・・・・この声は兎々でしょうな」
「そうだな・・・・。兎々もやるのか?乾布摩擦」
「そのようですぞ。今更隠す必要もないですけど、良人殿にとってはご迷惑ですかな?」
「いや、別に構わんさ」
とか言いながら、俺は乾布摩擦を続けていたのだった。春日もだけど。
「あ、一真ー」
「あれ。織斑一真なのら」
「俺がここにいて、何か悪いのか?それと皆がここに来てどうしたんだ?」
「別に大した用事じゃないっすよ」
「兎々ちゃんに、躑躅ヶ崎館を案内してもらってたの!」
「そうなのら!」
「そう言う事か。・・・・なら、二人とも。兎々に迷惑かけないようにな」
「分かってるっすよ。ちゃんとイイ子にしてるっす」
「一真たちは何してたのー?」
「うん・・・・?春日と一緒に乾布摩擦してるけど、見れば分かるだろ」
俺と春日は上半身裸の状態だったけど、俺も春日も堂々としているのか兎々たちも文句は言わなかった。
「かんぷ・・・・?」
「え?乾布摩擦って、
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