二十三章 幕間劇
乾布摩擦での手入れ
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ているようにこすってはみる。
「ふむ。慣れているなら、肌が赤らむくらいこすっても良いとありますぞ」
「そうなんだ・・・・」
まあ特に痛くは無いけど、やりすぎはアカンとは聞いているから注意しながらだけど。俺は静かにやっていたけど春日は腕を終えて今度は首筋やお腹辺りをゆっくりとこすり始めたのは別にいいんだけど。
「・・・・・・・・」
「・・・・良人殿。どうかなさいましたかな?」
「いやね、肌綺麗だなーと思ってな。小さな傷とかもなさそうだから、鍛錬は欠かさずやっているという意味ではよく分かるという感じだ」
「褒めても何も出ませぬが、良人殿からそう言われるのであれば受け取っておきましょうぞ。それにこれでも不死身の馬場美濃と呼ばれる程度ですからな。しかし良人殿も傷はなさそうに見えますが?」
「俺も前線に行く立場なんでな、春日と同じくらいさ。それに傷が付いたとしても、すぐに治ってしまう身体なので」
最も前線に行って戦うのが、俺のバトルスタイル。左手で銃を持ち右手で剣を持つ、近距離から中距離で戦えるし禁手化したらドラゴンブラスターを放てるから遠距離攻撃も得意だしな。あとは狙撃手でもあるから、目もいいがここの時代の武将はステータスが異常だからな。
「春日は前線で戦うときに、何か考えながら行動するの?」
「拙ですか?拙は特に何も考えませぬが、心を静める事だけを考えまする。良人殿は?」
「俺は前線での司令官でもあるから、軍師みたいに考えたり俺個人で戦うときは相手より速く動くようにしている」
春日もそういうタイプというか、明鏡止水とかの領域だなとも思うが俺もそういうのだし達人の領域ともいうだろうけど。
「ふむ。では拙はまだまだひよっこでござるな。そのような気構えが必要となるのこそ未熟な証。真の達人であればそれを呼吸するかの如くでしょうな。良人殿はまさに真の達人ですぞ。先程から一切隙がないでござるからか、そのような意味では川中島でも見事でしたな」
「川中島?俺は特に何もしていないが・・・・。したと言えば、双方の無力化にいつもの奴を葬り去っただけだが」
「確かに長尾と武田を無力化したのもそうですが、不倶戴天の敵であったはずの長尾勢と、よもや共に天を戴けるなど・・・・想像だにしませんでしたぞ」
「決着をつけたというよりサシでの勝負は光璃と美空だし。勝負終えたあとに一真隊を中に入れただけだけど」
「しかし、その発端を作ったのは良人殿。貴殿にござろう?」
「・・・・まあそうだな」
今回の同盟は、俺の妾同士という所をうまく突いて成立させたわけだ。そう言われると照れるとは思うけど。
「大きな戦は過日の物を入れて三度。小さな諍いは数え切れぬほど。・・・・それほどの相手を打
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