二十三章 幕間劇
乾布摩擦での手入れ
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「そうだ、良人殿」
「・・・・ん。何だ?」
と振り向いたらまだ上半身裸の状態だったけど、まあ俺は見慣れているからどっかの主人公とは大違いだけど。堂々と腕を上げて脇の辺りをこすっていたけど、大丈夫なのかな?あとで光璃や一真隊の者たちに文句言われないかが心配になってきてはいる。
「いや、寝起きの目を覚ますのであれば、一緒に乾布摩擦などいかがかなと思いまして」
「・・・・なるほど。であればやってもいいけど、そっちは俺と一緒で平気なの?一応性別としてはここにいるのは男と女だから」
「・・・・ああ。別に拙とて、恥ずかしくないわけではありませんぞ?ですが、良人殿はお屋形様の未来の御夫君にして、天下一の艶福家。拙のつまらん裸などより良い裸を見慣れておりましょう?」
「まあそこは肯定しとく・・・・。否定するところはないし」
春日の裸がつまらんのだったら、世の中のハードルが高いような気がする。まあ久遠も一葉も美空も光璃もとてもいい身体しているからな、って何言わせてるんだか。
「して、いかがかな?」
「なかなかない機会だし、一緒にやらせてもらおうか。布はもう準備済みだから」
春日は悪気がある訳ではなさそうだし、断る理由もない。
「うむ。そうこなくてはな!」
顔を拭いたあとに、ハンドタオルを船にある洗濯カゴに入れてから摩擦用にタオルを取り出した。そして上半身を脱いでから、乾布摩擦をしているけど。ずっと鍛えているからなのか、中々の筋肉という感じではある。いつも毎日鍛えているだけあってだけど。
「ところで春日?」
「何ですかな?」
「乾布摩擦についてはやり方は知っているけど、ここでは何か正しいやり方みたいなのはあるのかな?」
俺が知っている方法とここでは違うと思って聞いてみた。乾布摩擦は風邪の予防法とかで聞いたことあるけど、角層や皮膚組織を傷つけ、むしろ皮膚炎を起こすという説もあるし、乾皮症や皮膚掻痒症など皮膚疾患を持っている場合は厳禁であるとな。あとはアトピー性皮膚炎がある場合も、乾布摩擦を行なってはいけないとも聞くが、俺にはそういう病はないから問題はないけど。
「書物にも、乾いた布で身体をこすって刺激を与えるのが良いとは書いてござるが、特に具体的なやり方は記してありませぬから。良人殿が知っているのであればその方法でやるのがよろしいかと・・・・」
「まあそりゃそうか・・・・。あまり変わらないのだな・・・・」
これはアバウトすぎてというか、一種の民間療法だし。現代の日本では風邪の予防法として、小学校・中学校・幼稚園・保育園・老人福祉施設などで行われることもあると聞いたことがある。その情報元は百科事典に書いてあったけど、ここと現代でもあまり変わらないようだな。で、慣れ
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