二十三章 幕間劇
武田家の一日
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のお話が聞けて、とても楽しかったです」
「えへへ・・・・恐縮です。一番は一真様で決定事項ですけどねー」
『当たり前。それに料理好きな嫁は船にも数人はいるぞ』
畑の隅で腰を下ろしていた皆は、ご飯や味噌汁を回して行く。真夜に関しては姉の深夜が作った朝食を食べていた、もちろん俺の空間切断によるもんだけど。パンにサラダとコーヒーだったけど。農作業は大変そうというのが、よく分かった気がした。こちらは自動でやっていたりだし、農作業は農家の人がやる仕事だし。
「ところで、真夜さんのはこちらのご飯とは違う物なのですね」
「ええ。これは私たちでの朝食です。この飲み物は眠気をさっぱりとしてくれるので、朝にはちょうどいいのですよ」
まあ真夜が食っているのは洋食だし、変わった物と見ているのだろうな。梅たちは喉も通らないとか。家の事はそれぞれと言うけど、ホントにそれぞれなんだよなー。俺はひよと梅にあーんをしようとして春日に止められたけど、まさにこの事。妾なのだから、たまにはこうしてあげないとな。
「案外、こういう所が一真隊の強さの秘密なのかもしれませんね」
「食べさせてもらうなんて、甘ったれなのれす」
『兎々には、桃をだったよな?それも甘ったれとでも言うのかな〜』
「い、いいのれす!もうあんな屈辱は御免なのれす!」
「ハ、ハニー・・・・」
『はいはい』
おねだりはされるが、こういうのも仕事だと思いながら次の一口を食べさせていく。あと兎々の桃については、俺はしないけど光璃がよくするのを見たことあるのでそう言ってみたけど。
「そうだ。ご飯を食べたらどうするんですか?」
「うむ。今日は用事も落ち着いておるし、昼までひたすら鍛錬だな」
「た、鍛錬・・・・・」
「これからまた身体動かすんですか・・・・?」
「やった!鍛錬なら綾那は大得意なのです!」
「私は特にする事がありませんね。私たちの武器は貴方たちのように刀や槍ではありませんから」
『それではそろそろ俺は戻るとしよう。真夜、俺の代わりだったがありがとな』
と言ったあとに、真夜は空間切断により消えたと思ったら実物の俺登場で心底驚いていたけど。まあ鍛錬ならいつも通りにやっているからな。
「ふむ・・・・」
「どうかしたか?春日」
「いやな。良人殿の兵は噂や報告がないのでな、驚いているところだったが。尾張兵が弱卒というのは噂も報告も聞いてはいたが、まさかこれほどとは。とな」
「うぅぅ・・・・。返す言葉もないです」
「よ、弱いのは私たちだけで、強い人はすっごく強いですよ・・・・」
「ひよ、それ以上言わない方が身のためだぞ」
ひよが言っても墓穴掘るだけだし、尾張兵が弱卒なのは事実だしな
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