二十三章 幕間劇
武田家の一日
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てますけど、隊長の方では既に終わっていたような感じでした。
「ほほう、三河のはなかなか見所があるではないか!」
「綾那も国元じゃ畑を耕してたのです!このくらいどんとこいですよ!おりゃあああああっ!」
「そうかそうか。だが、おぬしはダメだな。そんなへっぴり腰ではおこせる土もおこせんぞ!良人殿はもう終わらせたようだが、いったいどうやってやったのか摩訶不思議でござるな。もっと腰を入れい!」
「ひゃうんっ!」
「鍬を使うのが苦手なら、兎々と一緒に草取りをするれすよ!」
「わ、分かりましたわ・・・・。それとハニー曰く精神体は意外に力を使うそうですわよ、そうでしたわよねハニー?」
『ああ。だから風と地の精霊が補佐してくれている』
「ひよさん何か嫌な予感がするので、梅さんのお手伝いに行ってきてください」
「分かりました。私もそう感じます」
真夜は真夜でやっていたけど、俺もまたやるかーと思いながら鍬を土に打ち込んでいた。草取りも大変だけどこっちより負担は少ない方だと思う、まあ真夜と綾那がやっていれば心配はいらない。とそこで予想通りのことになったがどうやら梅は雑草と大根を間違えたそうで。
「大根も知らない奴なんて初めて見たんだぜ・・・・」
『そりゃそうだろう。梅は畑仕事なんて初めてなんだし、雑草と見分けられないと思うよ』
梅は名家のお嬢様だからなのか、こういうのはだいたいが初めてと思ったから。
「真夜殿。尾張の武人はあれが当たり前なのか?」
「いいえ違います。梅さんは南近江の六角の出なので、尾張の武士とは違います」
「あたいらには当たり前でも、知らない奴は知らない事ってあるんだぜ・・・・」
「いくら武田家でも知らない事もありますでしょうに・・・・。例えば私たちの船とか隊長自身とか・・・・」
梅の勘違いに振り回されていたけど真夜と綾那が凄い勢いで畑を切り開いていた、まあ俺は俺でやっていたよ。風と地の精霊のおかげで、ころと心が朝食を持ってきた頃には真夜と俺以外はクタクタになっていた。まあ真夜は訓練とかでよく身体を動かしていたからな、重い重装備を持ち運びながらの訓練とかな。
『ふうー。さすがに精神体だと結構疲れるな』
「うぅぅ・・・・。ハニー、私、もう限界ですわ・・・・」
「私もですー」
「何だ何だ、だらしないぞお主ら。少しは真夜殿と綾那を見習わんか!」
「む、無理ですよそんなの・・・・」
「綾那さんは見習おうにも、私達とはあまりにも違いすぎるような・・・・。見習うなら真夜さんですわ・・・・」
「わーい!今日のご飯はころが作ったですか!」
「私はお手伝いしただけだよ」
「そんな事ありませんよ。一真様もそうですが、色んな料理
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