二十三章 幕間劇
武田家の一日
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れでも相当なスピードだったそうでと、風の精霊が言っていた。
「それで、次は何をするんですか?」
「私は朝ご飯の支度に行ってきます」
心はその支度があるというのなら、もうひと仕事ありそうだな。
「ああ・・・・だったら、私も手伝いますー」
「でしたら、お願いします。一真様から伺っていますが、ころさんは一真隊で二番目に料理上手と聞いております」
「え、ちょっと、一真様・・・・?」
『間違ってないぞー?それに心と勝負したが、結局俺が勝っちまったけど』
「ええ。ですけど、心さんにも勝ったのですか」
「はぅぅ・・・・それは、合っています・・・・」
何か文句言っていたが、一真隊では二番目に料理上手なんだから自信を持てと言っといた。それに心と料理勝負したのは、本当だし。それに今の俺は意識体だから、掴めない状態だから何も手伝う事は出来ないけど。何か納得していないころだったけど、心に連れられて台所に行ったのだった。朝食の支度はあの二人として、次は何をするんだ?と思ったら春日に粉雪が何かを担いでいたけど。大きな背負い籠や鍬や鋤の数々があった。ひよはもう少し休みたいがそれを春日が許さなかったけど。
「ほらほら、一人一本あるんだぜー」
「これで何をするんですの・・・・?」
「何って、畑仕事に決まってるのら」
畑仕事を将がするのかーと思いながら、真夜たちはそれぞれ道具を持ったけど。朝日の元で響き渡るのは元気な声と畑に打ち込む鍬の音だった。
「尾張ではどうだか知らぬが、甲斐では自分の食い扶持くらいは自分で作らねばやっていけぬぞ!しっかり働けー!」
「ひよさん、大丈夫ですか?」
私、真夜はしっかりと鍛錬しているのでこのくらいは平気ですが、ひよさんはフラフラとしていたのでした。隊長は隊長で無人の鍬が土を打ち込んでいた、って隊長ズルいと言いますけど隊長意識体は結構精神を使いますからね。それと風の精霊と地の精霊が隊長を補佐するようにしていました。
「あ、あんまり大丈夫じゃないです・・・・」
「農作業、キツイですか?」
「いえ。畑仕事は子供の頃から慣れているから平気なんですけど・・・・。あれだけ馬に乗った後っていうのがちょっと・・・・」
まあ確かに。あんなスピードで乗った馬からのこれですからね。
「なんだー?尾張の兵はだらしないんだぜ」
「尾張の兵がだらしないんじゃなくて、武田の将が凄すぎるんですよぅ・・・・」
「ま、そんなの当たり前なんだぜ!」
そりゃ比べたら別ってもんよ。ひよはいいんだけど、綾那と梅が心配だったけど。綾那より梅の方が心配でした。梅はやはりというか、こういうのは初めての経験のようだけど、綾那さんは結構やっていますね。しっかりと適応し
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