二十三章 幕間劇
武田家の一日
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いは知っている。まとめ買いだったらもう少し安くなってたような。
「に、二十両・・・・」
割増なその額だったけど、それでも粉雪たちには相当衝撃プライスのようで。金額を聞いたっきり、リアクションが返ってこなかった。
「そちらではどのくらいしますの?」
「御用商人に命じて買い付けに行かせても、一丁あたり七、八十両は・・・・」
ああなるほどね。まとめ買いでそれぐらいなんだろうけど、尾張と比べて五倍くらいになるらしいな。
「随分しますのね・・・・」
四倍五倍も値段違ったら、鉄砲隊なんて無理な話だな。一真隊の鉄砲二百丁にしたら、どのくらい値段が変わるのだろう?という話になるけど。真夜も尾張からの報告書を読んでいるからか、値段を聞いたらこっちの方が安い方だと思ったそうな。あとはブラック・シャーク隊は、色んな種類の銃火器があるからもしここの時代で考えたらとんでもない値段になると計算したようで。
「っていうか・・・・何でそんなに安く買えるんだぜ」
「堺が近いからだと思いますけれど」
「むむむ・・・・」
「隊長からの報告書にもありましたが、尾張には大きな湊があります。なので、堺からの荷物も陸路より割安で運んでいるからだと」
「近くに大きな湊があるって、便利なんですね・・・・分かってはいましたけど、想像以上でした」
「尾張からだったら、上洛するのも近いんだぜ」
「ですねぇ・・・・」
真夜に梅、粉雪、心でそんな話をしながら辺りを一周して戻ってきたら、東の空から白み始める頃だった。
「ただいまです。一応隊長からきいていますよね?」
「は、はい。お、おかえりなさい・・・・」
「はふぅ・・・・」
真夜たちを迎えてくれたのは、先に戻ってきたらしいけど屍になりかけの様子だったひよ達だった。
「・・・・ひよさん、ころさん。どうなさいましたの?」
「春日と兎々に付いて行けなくて、ぐったりしているだけなのです」
『予想はしていたけど、やっぱりかー』
予想はしていたけど、やはりそうなったそうだ。ひよたち側にももう一人隊員送るべきだったかな?でも今は深夜は寝ていると聞いたから真夜に来させたのだがな。
「ひ、日も出ないうちから朝駆けなんて、無理ですよぅ・・・・」
「私も、いくらなんでも・・・・」
「綾那は頑張ったのですよ!」
「綾那さんは付いていけたんですか?」
「当たり前なのです!」
とか言ってたら、兎々はあれで手加減していたそうで。あのくらいで武田に追いついたら大間違いなんだと。綾那は次は負けないとか言っていたが、真夜が乗るバイクなら負けないだろうなーと思った。バイクは馬より速いからな。綾那は夕霧と下山に行った事あるからなー。そ
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