二十三章 幕間劇
武田家の一日
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ている拳銃は、零距離から中距離まで撃てますし。それにお金かからないから大丈夫ですよ」
そういうことだ。この時代では金は掛かるが俺らのはかからないからな。それにイメージすれば弾が変わるし、装填したあとも変更可能だ。
「そういえば鉄砲で思い出しましたけど、川中島でも随分撃ってましたけど織田家ではそんなに玉薬に余裕があるのですか?」
「川中島は特別ですわ。あの玉薬のほとんどは、長尾家からの持ち出しでしたし」
「あと織斑隊長直属部隊は玉薬なんていらないですからね、一真隊の鉄砲は何とか回せてるとかで。かつかつらしいですよ」
「一真隊で・・・・?織田家ではなくて?」
『鉄砲そのものは揃えてもらっているが、玉薬は基本的にウチの持ち出し。まあ援助はあるみたいだけど』
「玉薬を持ち出しで・・・・」
「ほへぇ・・・・一真隊はお金があるんだぜ・・・・」
『あるというか、俺が創造しているからほとんど金はかからない』
「そうですわね。けど、ここでは玉薬一発分で、どのくらいしますの?」
一発分はいくらかと梅が聞いたので、粉雪は心に聞いた。心は器用に馬を操りながら、一本、二本と細い指を手折っていく。一発だと、だいたい百文するらしいが、現代だといくらなのか正直分からない。真夜もさあ?という感じだったけど。梅はあまりにも想定外だったようで
『なあ梅。ウチの相場聞かれたら、怒られるのか?』
「そうですわね。少し高めに仰いましょうか?」
『うーん、それは難しい事だな。他人に聞かれたらややこしくなりそうだ』
「そうですわね・・・・」
真夜はバイクの音は消している。馬には驚く音だからな、その間に梅にはウチらの相場について話していた。
「どうかなさいましたか?」
「で、旦那達は一発どのくらいで撃ってるんだぜ?」
俺がいるのが分かっているのか、そう言ってきた。まあ真夜はいるけど、あくまで俺の代わりだからな。
『梅』
「そうですわね・・・・・二十文、ほど?」
「「・・・・・・」」
やはりといか、思いっきりドン引きされているな。もうちょい高めに言えばよかったのか!?でも俺と真夜はここの金については知らないし、鉄砲の相場というのは全て梅たちに任せている。
「ど、どこからどんな値段が出て来たんだぜ!?なんで甲斐の方が五倍もするんだぜ!?」
「確かに甲斐は山国ですから、堺の品などは割高になりがちですが・・・・」
「だ、だったら、鉄砲本体は・・・・?」
『黒鮫隊のはタダみたいなもんだから、確か一真隊のは堺で久遠が買ったときは一丁で二十両くらいだった気がする・・・・』
黒鮫隊は弾も銃本体も持ってきたのを使っているし、金は一切かからないけど一真隊はだいた
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