二十三章 幕間劇
武田家の一日
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船で寝させてもらう。こんな時間に起こすなんて、武田家の代わりに新羅三郎義光に文句言いながら寝るわ。さらばっ!」
と言いながら、俺は空間切断でトレミーの俺の部屋に繋いでから、新羅三郎義光に文句言いながら寝たけど。昨日の書類仕事で疲れてんだからな、それにひよたちと一緒に寝たいという願いで寝たのだから。そしたら数十分で起こされるなんて思わなかった。武田家の普段の過ごし方なんて興味の欠片もない、現代人は疲労がとても溜まっているんだからな。秘中の秘だろうと、偵察機で見ているんだから。
「織斑一真はいなくなったのら。って我らの家祖に文句言われたら、怒られるのらー」
「一真様はもういないとして、詩乃ちゃんと雫ちゃんはどうする?」
「・・・・・うにゃ・・・・・」
「すみません。私と詩乃はちょっと・・・・」
「では私たちだけで行きましょうか、一真様もどこかで見ているはずですし」
俺は睡眠中でも、意識だけがここに残しておいた。まあ元々この二人は朝が弱いタイプだから、昨日も俺と同じくらい遅くまで作業をしていたようだし。無理させると、体調不良させてしまうから。すると俺意識体に話しかけてくるヤツがいたから誰かと思ったら、武田家の家祖である新羅三郎義光だった。どうやら武田家の代わりに謝りに来たらしいが、武田家は皆朝早いというらしいからと言っていた。
「ふみゅぅ・・・・・」
「詩乃ちゃんも寝てていいよ。私たちだけでやるから、ゆっくりと寝ててね」
「・・・・・・うみゅ」
ひよがそう言うと、再びもそもそと布団に潜り込んだのだった。潜り込んだのは、詩乃の布団ではなく俺の布団だったけどまあいいか。俺は船でゆっくり寝させてもらうし、意識体である俺はそのままひよ達を観察できる。それに今は新羅三郎義光も一緒に観察するそうで。
「一真様はもういないですけど、頭の中から声が聞こえるです!歌夜はどうするですか?」
「わ、私もちょっと勘弁・・・・。昨日、詩乃さんたちを手伝ってて・・・・。うん、一真様の声聞こえるけど、無理するなと仰ってるから」
『そういうことだ。兎々よ、ひよところ、梅と綾那を頼むぞ。それと監視しているからな』
「らいじょうぶなのら。・・・・ろこから声するのら?」
「一真様曰く、頭の中に直接言っているそうですからね。鞠さんは・・・・。はいそうですね、そのまま寝かしましょう」
鞠についても同じく寝かせてやれと言った。鞠はこの騒ぎでもぐっすりと寝ている。殺気があればすぐに起きるだろうが、起こすのは悪いから。ひよたちの支度を済ませるので、俺は兎々について行く。まあ意識体は眠くは無いし、一種の精神体だと思えばいいし。
『ところで、最初は何すんだ?』
「辺りの警邏なのら」
『なるほどね〜
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