二十三章 幕間劇
一真隊全員での食事会×川中島戦後録×二人だけの空間
[10/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
らの攻撃でも傷つかずだったそうで。
「ただ、いつ仕掛けてきやがるか分からない素振りはずーっとあったでやがりますからな。その辺りはさすが長尾でやがりましたよ」
「だから、戻れなかった?」
「本陣の援護に戻りやがれなくて、申し訳ないでやがります」
「いい。美空なら、そのくらいはする」
「まあ美空の性格からしてみれば、夕霧たちが隙を見せたら遠慮はしていないだろうな」
美空と光璃のサシの勝負は、互いを見定めるためのだったようだし。余計な犠牲を出す事自体が、俺の計算外のはずが計算内だったので。
「龍だのなんだの言いながら、相変わらず女狐でやがりますな・・・・」
「他に気付いた事は?」
「長尾のヒョロヒョロ矢は距離さえあればどうにでもなりやがりましたが、とにかく、一真隊の鉄砲がおっかなかったでやがりますなー」
「本陣にも聞こえてた。あれは恐い」
「今回は一真隊も戦う気がなかったでやがりますな?兄上」
「うむ。俺らが一真隊と合流を狙ってか、補給を早めるために無駄撃ちをしていた。その分派手に射撃していたそうだけど、そんなに厄介だったのか?」
「無茶苦茶でやがりますよ。兵はビビりやがる、馬は暴れやがる、たぶん長尾の矢よりも味方の暴れ馬に蹴られた兵の方が多かったでやがりますよ?」
「うーん。俺らでいうならそれも策だと思うよ、第一俺直属部隊は一真隊の鉄砲よりも激しいと思うし。それに鉄砲の射程は直属部隊の方が上だから」
無敵の騎馬隊や戦巧者の光璃や夕霧たち、武田家の者でもそう思うのか。まああの数での乱射は、最強の騎馬隊でもビビるとは思ったけど。
「・・・・鉄砲は厄介。一真直属部隊ももっと厄介?」
「まあな一真隊は射程というのがあるが、直属は射程外というのはここから山を2個超えた辺りまでだと思うよ」
「そんなにでやがりますかー。まああんなの相手に突撃なんかしやがったら、いくら無敵の我が騎馬隊でも踏み潰す前にこっちが蜂の巣でやがりますよ」
「馬は無理。沼地やくぼみでも作られたら、良い的」
「城攻めは当たり前でやがりますが・・・・・。後は、野原の真ん中に逆茂木や柵を立てられても面倒でやがりますな」
ん?それって。俺はもしやとも思ったんだが。
「・・・・それって、普通は野原のど真ん中に柵なんて立てないよな?」
「立てやがりませんけど、夕霧が鉄砲で本気で騎馬隊を仕留めようと思ったら、砦代わりに絶対立てやがりますよ?柵で流れをせき止めて、くぼみか何かで騎馬の足を取った所で、バーンでやがります」
「光璃もそうする」
「まあ、そんなあからさまに怪しい柵なんかあったら、普通は警戒して回り込みやがりますけどねー!」
よーく考えると、その対策を武田家
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ