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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
二十三章 幕間劇
一真隊全員での食事会×川中島戦後録×二人だけの空間
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よ?」

「どなたやらを筆頭に、その辺りの規律には緩い面々が揃っておりますからな。あとは神仏が頷いてあるのですから」

「じゃ、じゃあ・・・・お兄ちゃん、いい?」

「無論だ。ここには武田勢だからと言って、一緒に食事をしてはいけないと言う輩はどこにもいない。薫も一緒に食べるがいい、新羅三郎義光もそう言っている」

「やった!じゃ、用意してくるね!」

俺を筆頭に一真隊全員とここにいる神仏も一緒に頷いたので、薫は嬉しそうに立ち上がり元気よく台所の方に走り去っていくのが見えた。まあ薫の本心はこの席に混じりたいという想いが伝わってきていたから。早めに声をかければよかったのだが、一声かけた鞠には感謝だ。一真隊、武田勢だ、長尾勢だ、と分かれて食事などしたくはない。

「鞠よ、よくやったぞ!」

「えへへー!一真に褒められたの!」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・どうしたんだ、二人とも?」

何かひそひそ話が聞こえてくるな。発信源は、ひよところの辺りからだった。鞠は笑顔な感じだったけど、ひよところは何やら神妙な様子で顔を見合わせていた。

「いえ。戦っている最中は気付きませんでしたけど・・・・」

「だよね。これはあれだよね・・・・」

「あー、何となく予想はつくなー」

「光璃様の妹君だったから気にしなかったけど・・・・」

「・・・・じゃが、双葉の前例もあるからの」

「そうですわね。間違いありませんわ」

「・・・・うーん、俺としては何と発言してはいいんだ?詩乃」

「・・・・いつものあれですから、一真様はお気になさらずとも良いかと。それに答えはもう出ているのでしょう?」

いつものあれって事だから、あれなんだよな。だからなのか、詩乃も気にするな的な発言だし。まあ恋敵が増えたと俺的に解釈していいのか?

「それにしても、一真様は罪なお方ですなぁ。足利の公方姉妹だけでは飽き足らず、武田家も姉妹揃ってとは・・・・」

「・・・・一葉みたいに、大型ハリセンでブッ叩かれたいの?」

「申し訳ありません・・・・。ついそれがしの口が滑ってしまったので、それだけはご勘弁を」

「でも一真のは、今に始まった事じゃないの」

「まあそれはそうなんだが・・・・」

「そう考えると『お兄ちゃん』は強敵ですわね」

「だよね・・・・。一真様をお兄ちゃんと呼ぶの、今までお市様だけだったから・・・・」

「え、あの、雀は・・・・?」

「お市様は浅井様の奥方様ではないのですか?」

「雀もお兄ちゃんって呼んでいるんだけど・・・・」

「そうなんだよね・・・・。だからあんまり気にしていなかったんけど・・・・」

何か雀が無視られているのが、可哀想に
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