二十三章 幕間劇
一真隊全員での食事会×川中島戦後録×二人だけの空間
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してやってもいいんだぞ」
言った直後にこくこくと頷いてから光璃はその身を寄せてきた。まあ普通なら近いというが、俺にとってはこれは甘えたいのだなという解釈で解決しているからな。
「こんなに近くで見るのは、何だか初めてかもな」
「光璃も・・・・」
印象的な大きな瞳も、きめの細かい白い肌も拗ね気味の口元も・・・・。こんなに可愛い子がここまで寄ってくるのは、普通の男は緊張するだろう。まあ俺は長く生きているからなのか、緊張とかはしない。むしろいい気分になりそうな感じではある。光璃に催促されずに、俺は光璃の頭に軽く手を置いて撫でた。そしたら反応が凄く可愛い。ふんわりとした髪を撫でまわすと、光璃は気持ちよさそうに吐息混じりのかわいい声が出た。
「ん・・・・・・。ん、ぅ・・・・・」
手を止めたらもっとと言うので、撫でるのを一時停止した手を再び撫でたのだった。しかもこの格好を外から見るとキスシーンみたいな感じで、もう少しで口と口が合わさりそうなくらいの近さでもある。
「一真の手・・・・おっきい」
「まあ、大人の手だからな。大きいと見えるけど」
「それに、あったかい。・・・・・んぅ・・・・・」
「気持ちいいかぁー?」
「・・・・とっても・・・・・・・」
俺の手が動いても、光璃は身体を震えないでいる。俺の手は安心しているのかなと思うと、今度はあったかいと言う。こういうの胸の中が温かい気持ちになるんだよなー。夕霧はずるいという発言が出たので、夕霧よりも長く撫でてやるからそれについては言わないでくれと頼んだら了承してくれた。夕霧をダシにしてしまうのも、どうかと思うけど光璃が喜んでくれるならいいかと思った。
「一真・・・・・」
「なんだい?」
「あのね・・・・・。独り占めしたい」
「独り占めって、俺を?」
光璃はその問いに頷いたけど、俺は一瞬冗談かと思ったけど冗談ではなさそうだ。
「光璃のものにして、二人で躑躅ヶ崎館に籠もる。美空にも、一葉様にも、信長にも渡さない」
「んー、そうしたいのは山々だが無理な話だな」
「・・・・なぜ?・・・・理由は?」
「光璃も知っていると思うけど、俺にはな。ここでいうなら正室がいる、本妻である奏がいる。それにこの世界ではなく異世界にいる、そんでもって側室もここと異世界にいる。そんな俺はそういうのはさせられないし、光璃だって本当は分かっているんだろ?」
「・・・・うん。一真は皆のモノ。同盟の要。でもそう考えると、この辺がしゅんってなる」
なるほどな。それでさっきの話に繋がる訳か。でもなー、この外史は崩壊寸前のところまで来ているから。まあ崩壊したとしても、桃香や吉音たち同様に保護するのが俺らの役目であるから。
「そうな
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