二十三章 幕間劇
一真隊全員での食事会×川中島戦後録×二人だけの空間
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「一応夜叉や上空にいた者たちから報告を受けているが、光璃の口から聞きたいな」
「特に話す事、ない」
「ないというのは駄目だぞ。俺も夕霧も本陣にいなかったんだからさ、そっちの動きは気になるよな?夕霧」
「そうでやがりますよ。むしろ、それが一番聞きたいでやがります」
光璃はしばらく黙っていたが、黙秘は駄目だと思ったのだろうな。必要な事だろうし。
「・・・・分かった。なら、話す」
まあ光璃は、俺の妻の一人である恋と同じ話し方だけど、光璃はぽつぽつと話してくれた。俺達が妻女山に潜んでいる間のと本陣にて夕霧が前線で矢戦をしている間の話だった。まあ偵察機や夜叉たちに聞いてはいるけど、やっぱこういうのは当事者に聞いた方がいい。
「・・・・で、美空に事情を説明してたら、一真隊が本陣に入ってきた。一真隊が、光璃たちを見ているときにいつの間にかいた一真に話かけられた」
「まあちょうどサシの勝負が終わったと悟ったのでな、一真隊を入れた訳よ。そんで俺が疲れ切っていた美空と光璃に話しかけた訳」
「姉上が疲れ切っていやがったのですか?兄上」
「ああ。何かやり切った感というのが、あってな。それについては記録はしていないが、夕霧には見せたかったな」
「姉上の姿は見たかったでやがりますー」
まあ現代で言うなら写メ撮られるタイミングだったけど、あえて撮らなかったけど実は撮っているんだな〜。俺の画像フォルダーにあるけど。これを見せたらきっとコピーして仲間内に回されているな。武田家は知らんが、一真隊なら薫辺りから詩乃に回り、最終的には久遠や美空辺りまで回ることになるだろうがあいにく俺は変顔というのはしないから安心だ。
「絵師を呼んだ方がいいでやがるか?」
「・・・・呼ばない方が身のためだと思うよ。光璃を見ろって」
夕霧が光璃を見たら、無言だけど怒ってます的な感じになっていた。
「今のは冗談でやがるとして、これで今回の戦の記録もまとめられそうでやがりますよ」
「ほう。記録を纏めるのは、夕霧何だな」
俺らブラック・シャーク隊なら、一番上の俺が纏めるんだがな。それぞれのを編集してから、纏めるのが俺の仕事の一つなんだけど。ここでは違うのかな。
「そうでやがります。姉上が疲れ切っていたというところの件も、ちゃんと記録に残しておくでやがりますよ!」
「・・・・そこは、残さなくていい」
まあ未来永劫葬り去りたいくらいの黒歴史でもあるとでも言おうか、誰にでもあると思うな。黒歴史は。
「それじゃ、失礼するでやがりますよー」
そう言い残して夕霧は席を立つと、光璃の部屋を後にする。俺はノーパソを閉じてから空間にしまったけど。
「大丈夫なのかね?」
「夕霧の記録は正確。・・
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