二十三章 幕間劇
鬼の強さ×川中島の戦後話×一真流講座
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もう一回と言った柘榴に答えて普段着から戦闘服に変わったんだが、まあこれは綾那のよりくらいだからな。綾那のも仕掛けが分からんし、蜻蛉切りには、色々と収納があるくらいだし。まあここにスーパースローカメラがあれば見れると思うが、これに関しては黒鮫隊の諸君はどういう仕掛けか知っているけどな。数字で言うのなら、0.05秒ぐらいだと思うな。測った事ないし。
「今の着替え、もう一回いいっすか?一真さん!」
「いちいち細かいことは気にすんなよ、さっさと稽古付けるから庭に出ろっつうに」
で、歌夜と松葉は何やら寂しそうだったんで分身体を置いといてから俺は庭に出た。ついでに稽古の風景というか、一緒にやりたいのか綾那も瞬時に着替えてからだったけど。その間は分身体が勤めてくれたけど、分身体は翼も出せるからな。俺本体と綾那・柘榴が庭に飛び出していくのを眺めながら・・・・。
「・・・・・・。・・・・・歌夜」
残った二人は必然的に俺の腕にしがみ付いてきて、声をかけたのは反対側の腕に身を寄せている歌夜に向けてだった。
「何ですか?」
「座らないの?」
「え・・・・?」
「一真さんの膝」
「あ、そ、それは・・・・・ええっと、綾那が降りている間だけ、よろしいですか?一真様」
「無論だ」
「じゃ、じゃあ」
俺が分身体であることを、一瞬忘れているが分身しても見分けが付かないからなのか。今度は遠慮がちに俺の膝の上に座ってきた。
「・・・・えへへ。ちょっと照れますね、これ」
「無理にしなくてもいいからな?」
「あ、嫌ってわけじゃないんです」
「そんなにいい?」
「好きな人と、ずっと近くにいられる気がしますから・・・・。さっきの翼の効果もでしょうが、なんだかホッとします」
綾那ほどではないが、堂々と甘えてくるというには少々抵抗があるようだろう。胸元に背中を預けようとはしないけど、それはそれで歌夜らしいと思った。
「・・・・・そういえば歌夜」
「何ですか?」
「柘榴が俺のを教わると言ったときに、顔で分かったけど何か言いたそうだったから」
「やっぱり分かっちゃいますか。まあありますね・・・・」
今回は俺が教えるといったら、一瞬顔で何かを言っていそうだったので問うてみた。
「もしかして・・・・。教える時、人が変わる?」
「時に厳しくはあるし、優しくはあるぞ。半分戦闘狂なのは間違いないけど、歌夜は俺が教えるときそう見える?」
「そうですね・・・・。柘榴さんなら大丈夫かと思いますし、一真さんは剣術や槍術とか色々な武器を使ったとしても勝てないですからね」
「柘榴なら大丈夫。・・・・何が大丈夫かは、よく分からないけど」
とまあ、俺分身体はそう
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