二十三章 幕間劇
鬼の強さ×川中島の戦後話×一真流講座
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っていないという感じはあった。
「松葉は一真様にくっつくの、嫌ですか?」
「別に嫌じゃない」
「だったらそうしてたらいいのです。そのうち、一真様の良さというのが分かる気がするですよ。ね、歌夜」
「うん。・・・・まあ、そうね」
「・・・・・そんなもの?」
「そんなものなのです」
「じゃあ、もう少しこうしてる」
綾那の言葉に小さくそう呟いて、松葉は俺の腕を抱きしめてきた。前に綾那がいて、左右に歌夜と松葉がいる状況だから背中が空いているな。久々に翼でも出すか、そう思い翼を出しては三人を包むかのようにした。
「暖かい・・・・。これは何?」
「これは人の心に癒す効果がある・・・・。何か言いたそうだな」
「一真さんは・・・・。・・・・一真さんだからいいよね」
「まあここに男は俺だけだし、妾じゃなくてもいいんじゃないのか」
「一真さんだからかもしれません」
「一真様だから平気なのです」
「それなら、別にいいか。こういうのは役得とも言えるな」
と、そんな事をしていたら、廊下の向こうから元気の良い足音が戻ってきた。
「一真さーん!準備してきたっすよ!」
「あーらま。ホントに完全武装という感じだな」
「当たり前っすよ。これ着てないと、鍛錬の感覚が全然違ってくるんすよ」
「なーるほど。ということで、俺も準備するか。三人とも離れてくれ」
さっきまで、普段着だったのを量子変換機で戦闘服にしてから空間から剣を出した。まあ本来なら綾那が教える側となると、さっきまで普段着だったのがいつの間にか戦闘服になっているからだ。柘榴も困った顔をしてたけど。綾那の戦闘服は胴当てに大きな数珠に鹿の兜、それを一瞬にして着替えるのは俺の量子変換機並みだったがな。あとは槍もな。どこから出したのか、俺も気になるところではあるけど。そして今は俺が一瞬にして、着替えたので同じリアクションをする諸君だったけど。
「いつの間に着替えたんすか?まあ服はいいとして、その剣もどこから出したんすか。さっきまでなかったっすよね?」
「これ?まあどう出したかという説明は面倒だから・・・・・」
「いまの、もう一回見たい」
「私もです。綾那と同様みたいな早技は、これが二回目ですから」
「うーんとだな、こうやると・・・・・。こうだ」
と量子変換機で、戦闘服から先ほどの普段着に戻した。
「皆さん、分かりました?」
「分からない」
「も、もう一回!」
「・・・・俺のこれは見世物ではないんだが?」
「おおっ!?やるならやるって言うっす!」
「歌夜に綾那、分かった?」
「全然分からないです!」
「綾那並みに早くて、一瞬にしてだったので」
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