二十三章 幕間劇
鬼の強さ×川中島の戦後話×一真流講座
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えええ・・・・・。綾那、すごーく頑張ったですのに・・・・。それにあれは妖じゃなくて夜叉だったのですかー」
というと、何やら降りようとするがそれを止めた。頑張った褒美としてやっているのだから、気にすんなと言った。それに綾那と歌夜は十分すぎるほど、活躍をしたみたいだし。
「ありがとうございます、一真様」
「ふにゃー」
小さな頭を撫でてやれば、それで綾那は何でもない事にして再び俺の胸に寄る。
「それで、松葉の機嫌悪いのはなんで?」
「・・・・一真さんの足止めが出来なかった。足止めする前に、光となって消えちゃったから」
「それはそうだろうな。あそこにいた俺は分身体であり、やる事があったのだから」
あとはあのメンツで足止めは正直キツイと思うな。一真隊の主要メンツが揃っていたのだから。
「一真さんの言う通りっすよー。御大将もそこまでは予想できていなかったっす」
「それが悔しい」
「だったら、今度はちゃんと決着つけるですか?綾那はいつでも来いなのですよ!」
「・・・・やだ」
「えええ・・・・・!?」
「あの時は、御大将のお役目だから戦った。・・・・・もう一度戦うのは、面倒」
「それは綾那が、強いってことですか・・・・?」
「それでいい」
「そうですか。一真様、綾那、強いって言われたですよ!」
「自信つくんなら、俺を倒してから言うんだな。今の所全戦全勝だから、まあ勝つためにも綾那と歌夜には俺との鍛錬に付き合ってもらうけど」
「それを言われちゃうと、綾那は一真様に勝つという目標があるですー!」
「私もですね。一真様のためでもありますし、目標でもありますしね」
歌夜も内心は手柄というより、不安だったらししのか。俺の肩にそっと頭を寄せてくるがな。
「一真さんって、もしかして一番強いってことっすかー?」
「まあそうだな。人間相手なら誰にも負けた事はないよ、あの森親子にも負けた事はないし」
「綾那の槍もすごかったっすけど、一真さんとは戦った事ないっす」
「何なら、綾那たち同様に俺が鍛えてあげようか?」
相手の強さを理解して、戦う以外に何か得たい事もあるだろうし。それに皆強いって思っているだろうけど、隙もあれば無駄な動きもあるからな。
「ひょっ?」
「何だ、変な声だして」
もしかして、こういうのはダメだったかな。よくよく考えれば戦国時代の武将個々の力がある訳だから、お家流とか一子相伝とか、強さの秘伝があると思っているのか。綾那たちも同じリアクションだった。鞠や他の将にも教えていたしな。
「いいんすか?」
「別に構わんさ。言っとくが、一真隊の主要な将とかを指導したり試合とかはよくするから。だからなのか、前
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