二十三章 幕間劇
鬼の強さ×川中島の戦後話×一真流講座
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結構進んでるんだな、まあ松葉たちがどういう動きをしていたのかは、トレミーで監視していたし。俺の本体はトレミーにいて分身体は皆が気付かずに行動をしていた。
「松葉とも本気で殺り合えて楽しかったです!」
「・・・・・・・」
「そこら辺は、船で見ていたな。まあ分身体と本体である俺は別々に仕事してたしな。ところで、何か不満そうだな。松葉」
「別に」
「まあ一真さんの本物と見分けることはできないっすからね。あと松葉は綾那に勝てなかったっすから」
「・・・・綾那に勝てなかったのは、柘榴も同じ」
「ぐ・・・・。ざ、柘榴の時はただの手合せだったっすから!戦場じゃなかったすから!」
越後にいた頃に手合せしてたもんな、あん時は柘榴は一本も取れなかったと聞く。
「柘榴は全然本気じゃなかったっすよ!」
「・・・・ふっ」
「な、何なんすかー!じゃあ松葉は綾那に一太刀でも浴びせかけられたんすかー!」
カウンターを食らった柘榴の問いにも、松葉は顔色変えずにいたけど。まあ綾那も俺が試合をしているからな、俺は剣で綾那は自前の槍で戦ったが一度も負けた事はない。そっちは戦国最強だとしたら、三国志最強なのは間違いなく恋だろう。まあその恋にも負けた事はない。唯一負けた事があるのは、強化体ゼットンとの戦いで負けて外史が崩壊したなんてことがあったからだ。
「で、どうだったん?」
「松葉さんもお強かったですけど・・・・」
「綾那は一発ももらわなかったのです!」
「じゃあ松葉の負けっすねー!柘榴は綾那とは引き分けだったから、柘榴の方が強いって事っす!」
「・・・・松葉の役目は、御大将のための足止め。勝ち負けなんて関係ない」
「だな。まあ俺の足止めというのは出来ていなかったけど、一真隊の足止めに成功した時点で松葉は目的達成できている事になる」
試合では負けも、勝負では勝ったという事だけど。俺は俺の役目を果たしに行っただけだし。一葉たち足利衆と合流したあとの前から、夜叉による双方の無力化を行ってはいたけど。夜叉を妖呼ばわりだったらしいからか、一部の夜叉たちは不満あったそうだが、八大夜叉大将の一喝で何とかなったと聞く。
「むー。だったら柘榴だって最後まで立ってたんだから引き分けじゃなくって勝ちっすよ」
「柘榴のは試合。お互い立ってたら、引き分け」
「じゃあ一真様、綾那は松葉に負けたって事なのですか!?」
「正面対決では勝ったというわけではないだろう。途中から双方の無力化という俺の命により、夜叉たちがしてくれたし。あの時綾那と松葉に邪魔したのは、妖じゃなくて夜叉だからな。松葉は一真隊の足止めを成功したし綾那は一真隊のために動いたのだから、両者引き分けじゃないの?」
「え
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