二十三章 幕間劇
鬼の強さ×川中島の戦後話×一真流講座
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一人になりそうだったからか、マスコットキャラのようなポジションになったんだっけ。
「でも綾那、いつもだったらすぐに座ってくるだろ?」
「今日はご褒美だから、特別なのですよ」
「なるほど。綾那も頑張ったんだから、歌夜にも何か褒美を与えないとな。何がいいんだ、褒美は?」
「・・・・・よろしいんですか?」
「あの戦の功労者には、褒美をやるのが上司というか頭の役目だ。何がいい?」
「でしたら・・・・くっついて、いいですか?」
「それでいいのか?他に思いつくのであれば『今はそれでいいのです』なるほど、ならば来なさい。俺の気が変わらない内に」
綾那同様これでいいのかとたまに思うときがあるが、妻たちもプレゼントで物とかをあげるがこういう身体を密着させるだけというのもあったな。膝枕とか隣に座るとか、プライスレスだが、これも愛情の一つかと思うと俺としてはありがたいし。全て金で買えるというような者ではないからな、逆に金では買えない見えない何かというのも一種の褒美だし。
「えへへ・・・・・」
回した腕に伝わってくる歌夜の温もりを感じながらではあるけど、これでは褒美をあげてる方なのかくれてる方か分からない。まあ妾の一人だし、この二人は。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・と、悪いな。こちらが盛り上がったままで」
「別にいいっすよー。その二人は一真さんの妾なんだから、そういう褒美もありだと思うっすよー」
「旦那の本領発揮」
「まあ旦那なのは間違いないな、それに綾那も歌夜も俺の妾の一人だからな。ここにいる一葉、美空、光璃は将軍や一国の主だけど愛妾だから序列なんてない。同等の愛を捧げるのが、未来の旦那の役目だと俺は思う」
というか、部屋の温度が上がっているような気がするが気のせいだろか。越後の寒さより、暑くはなっているけど。
「なら、一真さん。ウチの御大将にもそうして欲しいっす」
「そうしたいのは山々だが、お前らも美空の性格知っているだろ?」
「御大将、恥ずかしがり屋だから自決しそう」
「自決したとしても、蘇生はさせるよ。旦那の目の前で死んだらシャレにならんって」
「そうなったら、一真さんも巻き込みそう」
まあ美空の性格上、周りに人がいるとからかわれるからな。ああいうのは、二人っきりじゃないと無理だな。美空のはツンデレだし、しかも王道のだからな。まあそういうタイプのでいるからなー。今のところ二人っきりになる以外方法はないと思うけど。
「ところで、話はどこまで進んでたの?」
「ああそれは・・・・。どこまででしたっけ?」
「綾那と歌夜が長尾の本陣に突っ込んだところまでです!」
「っということは、松葉が出てきた辺りか」
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