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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
二十三章 幕間劇
逃走中・一葉を追え
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・・・でも御大将、楽しそうっすねー」

「当たり前でしょ?一真もだけど、公方様を公然と追い回せる機会なんて、滅多にないもの。一真は神だから、神相手にどうしようか楽しくなるのも当たり前でしょ」

「趣味悪いっすー。でもまあ一真さん相手をどうするのかは確かにそう思うっす」

「楽しいんだからいいの、それにそう思うのは確かなんだから。長尾衆、出るわよ!」

こちらからの情報だと、一真隊に一門衆にさらに長尾衆も追っ手側に付くとは。まあさっき会った美空も、楽しそうに追っているんだと思うけど。

「そっちにはいたか」・・・・・長尾衆

「いや、それらしい影は見つからないな」・・・・一門衆

「一葉、こっちに人はたくさんいるぞ」

「向こうにもおったしな。ならば、この壁を越えるか」

「何なら、俺が見てこよう」

そう言って壁の向こうに顔を出してみた。

「いた」

「あらら、向こうには松葉がいるな」

「ならば、こっちじゃ!」

一葉の誘導で、俺らは路地のさらに裏側へ。

「長尾の連中まで動き出したか・・・・・」

「美空なら、楽しそうに追ってくるだろうよ。こちらは公方と神相手と追い回す機会なんて、なかなかないぞ」

「うむ。公方・神狩りが出来ると喜々としておろうて」

「はあ、ホントはこんなしょうもないことになるとは思っていたけど、バチが当たるのは一葉だろうけど」

逃げる方は足利将軍と創造神だし、追いかける方も一真隊・一門衆・長尾衆だし。

「美空はお主の妾であろうが」

「一葉もな、でもバチが当たるのは恐らく・・・・」

俺の妾はこんなんばっかだと思うと悲しくなるよ。愛紗や吉音に箒たち、アグニたちも性格はここにいる一葉たちよりかはマシな方だ。

「まあ逃げ切るのも、そろそろ厳しくなると思うな」

「ふむ・・・・。それは間違いないが、主様を置いて逃げろなどと、殊勝なことでも言うつもりか?」

「それだったらさっきの松葉のとこで言ってるわ。それに巻き込まれた側だからな。それにどうせ一人で逃げるなんてこと、考えてないんだろ?」

「当たり前じゃ。主様と逃げられるからこそ価値のある遊びじゃからな」

遊び、ねえ。確実に怒られるの、俺じゃんと思ったが繋いだ手から力が籠っていたのを感じた。

「最後まで、一緒じゃ」

「・・・・遊びじゃないんからな。一葉が逃げたのが、悪い」

「分かっておるが、一度逃げだしたら止まらないのも主様は分かっておるじゃろ」

「はいはい。美空が出てきたから、こちらの動きを変える必要があるな」

こちらは創造神であちらは越後の人修羅。どっちが勝つかと予想できれば、創造神の方が軍配が上がるけど追い詰められるのは時間の問題だし時
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