二十三章 幕間劇
逃走中・一葉を追え
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「・・・・・あ」
「た、ただいま・・・・・・っ」
「・・・・・何の騒ぎ?」
俺と一葉が最後に辿り着いたのは、川の岸だった。で、俺らの前にいるのは・・・・。
「最後に逃げた先が川辺なんて、気が利いているじゃない」
美空率いる、完全武装の長尾衆一行だった。
「別に逃げたわけではない」
「へぇ」
「左様。最後の幕引きとなれば、おぬしは必ず出てくると踏んだからの」
「別に、私を倒してもこの騒ぎを止められるわけじゃないわよ?」
「それくらい理解はしている。美空が前に出てきたら、一暴れしないと振り上げた拳は収めないだろ?」
この逃亡劇というか、本当は一葉のみのだったんだけど俺が巻き込まれての大きな逃走劇となってしまった。というか、規模が大きすぎる。一真隊との追いかけっこならまだしも、一門衆や長尾まで噛んできたから、これはある意味でやりすぎた感がある。敵の最前線の指揮は美空であって、神速とは言えないけど人間以上の者による的確な指揮をして俺達が逃げ切るとは思えない。なら、俺達が出来るのは、街の皆に迷惑をかけないような幕引きをするためである。追い詰められる側としては、場所を選ぶ権利くらいはあると言える。それに神界がトレミーに通信を入れたのか、医療班率いる桃香たちが上空にて待機中だ。たぶん護法五神辺りからだと思うけど。
「よく分かってるじゃない。さすが私の未来の旦那様。で、どうするの?力押しで一真に負けてあげる気は流石にないわよ?」
「無論、余が出るに決まっておろう?」
「へぇ・・・・。てっきり一真が来るのかと思ったんだけど」
「俺は元々巻き込まれた側だ、それに逃げ出したのが一葉だからな」
とまあ、美空対一葉になったのはいいけど、お家流を使うのであれば止めに入るさ。言っても少し身長を大きくさせるだけだけど、護法五神のは、何とかなるけど三千世界は全てを受け止めることはできんからな。だったら身体を大きくさせて受け止めるが身体は貫く覚悟を持って行くさ。上には桃香たち回復組と連れて行くのを拒否られて攻撃をされるのであれば、ヴァーリたちが何とかしてくれる。
「あら。いくら鹿島新当流の皆伝とは言え、この私に手加減して勝てると思っているの?」
「それは試してから言えば良かろう?」
そろそろ始まるが一葉が鞘走らせるのは腰に佩かれた大業物。
大業物・・・・・日本刀の等級で二番目に凄い刀という意味。最上大業物、大業物、良業物、業物、とランクされている。
大業物の説明出たけど、俺の持っている剣でいうなら最上大業物だろうな。聖剣エクスカリバーなんだし、まあ聖剣最強なのはカリバーンの方かもしれんが。
「・・・・ホント、よく分かっている!」
それに応じるように、美
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