二十三章 幕間劇
逃走中・一葉を追え
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間をあまりいじりたくはないけどな。それともし一葉と美空のお家流が発動したら、俺は止めなけらばならない。それが俺の役目であり、受け止める=美空は護法五神の力と三千世界である刀剣を受け止めるということになる。そうなったら瀕死の重体になるからな、あいつらを呼ぶか〜。俺の奥方衆である桃香たちを。一方トレミー3番艦では、俺らが追いかけっこをしているのを観戦していた桃香たちに秘匿通信が送られてきた。
『トレミー内にいる黒神眷属で回復を得意とする方は、ただちにカタパルトデッキにて待機せよ。繰り返す〜』
「回復が得意なのは、姉上だ」
「ということは、ご主人様の危機が迫っているのかも!」
「私もお供します」
「うん!愛紗ちゃん!」
で、トレミー3番艦のカタパルトデッキには黒神眷属の回復組とブラック・シャーク隊の医療班が、ISを装着して待機していた。そして一真の心の叫びを聞いた神界から、通信として届いたそうだ。それで回復組である桃香、朱里、雛里、光姫、黒歌とそれを補佐するのが愛紗、紫苑、恋、吉音、ヴァーリだった。
「聞いたか?神界からのSOS信号が届いたそうだ」
「詳細は聞いたよ!ご主人様が瀕死の重体になることも」
「俺達は、一真を治療しようとしたら桃香たちがトレミーに運ぶんだ。その間の時間稼ぎを俺達がやる」
「ヴァーリがいれば、百万力だと思うのう」
「いや俺より恋だろうよ。恋は呂布なのだから」
とか言っていたそうで、おそらく受け止めるところを想定してから発進したのだった。ちなみに黒の駒のリミッターは最初から解放しているから、桃香たちはストフリの翼で飛んで黒歌はヴァーリの背に乗ったのだった。
俺が動きを変える必要があると言ったら、表情を真剣にした一葉だった。
「何か策があるのか?主様」
「うーん、あるにはあるがな」
と俺らは考えていると、躑躅ヶ崎館では。
「・・・・さすが美空様ですね」
「全くですねな。常に公方様の三手、四手先を読んで、兵の置き方にも無駄がない。ただし、一真様ならそれさえも読んでいる頃かと」
「戦略の単位であれば、引けを取るとは思いませんが、こと戦術の単位であれば空恐ろしい物がありますね。まあ一真様はその先でさえ読んでしまうお方であり、今まで全て直感というのが働いていますからね」
「戦略で負けぬとおっしゃる詩乃殿も相当ですがな」
「いずれにしても、ここからの打開は普通の人間だったら難しいでしょう。あの御方はただ者ではないのなら」
「確かに一真様なら、ここからの幕引きを考えての行動をしますと思いますね。騒ぎを大きくなりすぎましたし、時間的にもそう悪くない頃合いでしょう」
「なら、我々も向かいますかな?」
「・・・・ええ」
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