芽吹いた孔雀草
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目は
・・・そういやダラーってどっかで見たことがあるような・・・
「その芸術家はどこの誰だ?!オイラぜひ会いたいんだ、うん!」
悩んでいる最中に邪魔される
「あー・・・もう(この世界には)いないんだ、ごめんな」
嘘はついてない
「そんな・・・っ
・・・そいつの最期の作品はコンってことになるのか・・・」
意気消沈してぶつぶつと呟きはじめた
こいつ怖いな
「・・・なぁコン、芸術といえば?「爆発です」・・・その通りだ、うん!」
お前は芸術を分かってる!そう肩を叩かれながら叫ばれた
叩かれた拍子に吐血したがごく自然に拭われた
自来也といい、ダラーといい、俺の看護要員はレベルが高いな、うん
おっと、口癖がうつった
・・・うん?口癖?
引っかかる、何かが引っかかる、だが、まさか・・・
「よし、オイラもこうしちゃいられない、誰にも負けないアートを作り出してやるぜ
勿論、コンに負けないぐらいのだ、うん!」
笑いながらポニーテールを結い直し、丁髷にしたダラー
・・・段々と記憶の中にある人物を彷彿とさせるような・・・
「コンだから教えてやるよ、オイラの本名はデイダラだ
覚えておきな、いつか爆発の芸術家として名を上げてやるからな、うん!」
・・・それからの会話は、良く覚えていない
混乱した頭で旅の無事を祈って別れた
デイダラと商隊が去って行った方角から爆発音が聞こえてきた気もするが無視だ
港町へ至る街道を歩きながら頭を抱える
「・・・だって金髪じゃなくて黒髪だったから・・・」
誰に聞かせるわけでもない言い訳を繰り返す
デイダラといえば金髪丁髷だろ?と心の中で呟いた
狐火が頬を撫でてくる
何の慰めにもならなかった
「・・・あっ
一発殴るの忘れてた・・・」
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