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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
二十三章 幕間劇
長尾勢×美空と散歩
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府を流れるもう一つの大河。

「ふぅん。・・・・面倒な川みたいね」

「分かるようだな」

「越後も似たような感じだからかね。潟も多いし、洪水だって珍しくない。平地は多いから、治水が上手く行けば米ももっと作れると思うけど・・・・今のままじゃね」

「・・・・そうだな」

事実上、今から四百年後になれば全国でもトップレベルの米所になるわけだし。それも、美空の時代から更に前からの、長い水との戦いとなるわけだが。

「調査は色々とさせているけど・・・・どうにかなるのは、たぶん空たちの世代でしょうね」

「どこもそうなんだな」

三河でもそんな話を聞いたし、尾張にも木曽川を筆頭に多くの川がある。この先の未来を考えているのなら、美空の世代ではなく次の世代なのだろうと考えているとは思う。

「治水は政を司る者の義務だしね。面倒だけど、放っておく訳にはいかないわ」

「それで、出家するんだな」

「うるさいわね。人柱にしちゃいましょうか」

「まあこの治水なんて、俺らからしてみれば何とかなる方だ。別に人柱にならなくても、何とかできる技術を俺らが持っていると言ったら?」

「そうよね。・・・・ねえ、覚えている?私たちが初めて会ったのも川だったって事」

「ああ。九頭竜川な、あん時は大天使化してたからよく覚えているよ」

川岸に腰を下ろしていた美空がそう言うから、俺も美空の傍で腰を下ろす。まあ別に美空に出会っても人質にはならなかったし、そんで俺達は金ヶ崎から俺の意志で越後に行ったんだったな。

「ええ。川中島であなたを光璃と取り合って・・・・今はこうして、川を見ながらあなたと話している」

「川という言葉に、まるで縁があるかのようだな」

「この後も、また川で戦でもあるのかしらね」

「さあな。いい思い出にはしておきたいが」

「戦も楽しいわよ」

「人間同士の戦は、俺と関係があるのならもう懲り懲りにしてもらいたいな」

「さあ、それは一真次第じゃないの?」

鬼退治をしたあとに、人間同士の戦があるとでも思っているのかな?美空は。まあこの外史が終幕に向かっているのは護法五神も知っていることだし、知らないのはこの外史の住人である久遠達だ。まあ主要人物は保護するという名目ではあるけど。

「・・・・責任重大だと普通は思うが、そんなのは俺にとっては軽いもんだ。それに裏切る事はないし」

「そういえば聞いたけど、私は何番目でもないんでしょ?」

「何の事だ?」

「信長と連絡を取ったら、そう言われたのよ。私は何番目とかはない妾何だって」

「そう言う事か」

「普通は信長とか一葉様とか私や光璃が正室のはずなのに、愛妾だって思っても序列は無いと言われたわ。正室はいるし、側
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