二十三章 幕間劇
長尾勢×美空と散歩
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っと買い物に来たんだけど・・・・美空様とお出かけ?」
「甲府の街を案内中、まあ甲斐の秘密とかは案内していないよ。例えば、金山とかな」
「ギクっ!よく分かったわね。察しの通り、甲州の金がよく採れるようになったって噂を聞いたのよ。新しい鉱脈を見つけたのか、それとももっと金を効率よく取る方法があるのか・・・・って思ってね」
「金山なら、美空様のところでも鳴海の経営は順調だと聞いていますけど・・・・?」
鳴海・・・・?ってどこなんだろうと地図アプリで越後の金山辺りを検索してみる。佐渡ではないのかなと。
「・・・・何で知ってるのよ。あんた」
「それはまあ、足長娘の妹ですから。という訳で、金山はありますけど秘密の場所なのでそこはお姉ちゃんの許可がないと案内出来ません。ごめんなさい」
「そんなの分かっているわよ。『じゃあ言うなよな』何であなたまで知っているのか疑問に思いたいところよ」
「そりゃ心の声を聞こえたんだから、しょうがねえだろ」
薫もそう思ったそうで。言ってから、薫はニコニコを笑っているので素早く写真を撮る俺だった。こういう笑顔が出たときは、瞬時に撮影するようにしているけど本人の許可は一度も取っていないけど。美空と正面からやり合うとは、さすがというか度胸があるなと思った。
「・・・・食えない奴。確かにあの光璃の妹なだけあるわね」
「薫。そこって・・・・」
「たぶん、お兄ちゃんなら調べられると思うけど。私も名前しか聞いていないし、どこにあるのか教えてもらっていないんだ」
ほう、随分とセキュリティーが頑丈なんだな。実の妹にも教えないとは、まあ駿河を誰が乗っ取られたときも俺が言うまで知らなかったんだしな。
「そういえば、美空様。夕霧ちゃんから、長尾家のお世話をするように言われたんですけど・・・・。お夕飯のご希望とかありますか?」
「ちょ・・・・・あなたが!?」
「薫は確か一真隊の世話だと聞いているが、大丈夫なのか?」
「大丈夫だよ。こういうお仕事は得意だし、心も手伝ってくれるから」
「・・・・勘弁して。あんたや内藤に世話されるくらいだったら、まだあのでやがりますの方がマシだわ」
「そうですか・・・・?じゃ、夕霧ちゃんにそう伝えておきますね」
「よろしく」
「それじゃ、お兄ちゃん。もし行くんだったらこの道をまっすぐ行ったら御勅使川に出るから、そこに行ってみたら?」
「ああ・・・・。あと今日の夕食は俺一人で作ってやるからと、心に伝えてくれないか。まあ拒否されても、俺が勝手に作るだけだがな」
「うん、分かった。お兄ちゃんの料理、楽しみにしているから。暗くなる前に戻ってきてね!」
そう言い残して、薫は元気よく去った。俺の料理は、一真隊以
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